相変わらずバリュー株に対して優位な、バンガードのグロース株ETF(VUG)の現状を確認してみた
円高になるかなぁとぼんやり思ってる状況でしたが、意外にも1ドル108円台を回復していて為替はよくわからないなと思う今日この頃です。
同時に以前は見かけていたGAFA+マイクロソフトを買うという人も余り見かけなくなった印象です。
となるとグロース株の現状ってどうなってんのかな?と考えていまして、ちょうど以前見たときから1年経過しているこのタイミングで調べてみようかなと。
雲行きが怪しい?グロース株の現状をバンガードのグロース株ETF(VUG)で確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ここまでアメリカ市場の牽引役となってきたFANG銘柄に陰りが?という記事もちらほらみかけるようになってきました。まぁ、一角のフェイスブックが個人情報の流出で崩れているのが大きい印象もありますけど、気になる兆候ではありますね。...
ということでアメリカの代表的なグロース株に投資するETFである、バンガード・米国グロースETF(ティッカー:VUG)の現状を調べてみました。
バンガード・米国グロースETF(VUG) セクター別比率
まずバンガード・米国グロースETF(ティッカー:VUG) のセクター別の比率を見てみましょう。

情報技術セクターが4割を超える比率になっていて、一般消費財と資本財も比率が高くなっています。
昨年同時期と比較しても情報技術セクターの比率はさらに上昇。

S&Pのセクターの再編の影響もあるでしょうけど、セクターの一極化が進んでいる印象です。
バンガード・米国グロースETF(VUG) 構成上位10社
続いて構成上位10社の比率を見てみましょう。

アルファベット(Google)がクラスAとCが入ってますけど、足してAmazonと同程度の4番目。
そしてこの面子を見てビザやマスターカードはキャッシュレス化に関わるとしても、ホーム・デポがグロース株?という印象は否めません。
前年同期で比べるとマイクロソフトがトップになっています。グロース株に認定されたということでしょう。

他の企業の比率を見る限り、Amazonはその煽りもあって比率が減少しています。
バンガード・米国グロースETF(VUG) ファクター
参考までに最近MSCIが発表したVUGのファクター要素は以下の通り。

モメンタムの要素が強く、クオリティもそれなりにありますが、バリューや配当などはマイナスのウェイトです。
バンガード・米国グロースETF(VUG) をバリューETF(VTV)やS&P500と比較すると相変わらず強いグロース株
最後にここ1年のグロース株ETF(VUG)のパフォーマンスを見てみましょう。
比較対象はバンガードのバリュー株ETF(VTV)青とS&P500緑です。

株価が不調だった今年の2月頃まではバリュー株がS&P500とグロース株を上回ってましたが、その後はグロース株がS&P500やバリュー株に対して優勢の状況。
株価が下がるとその差が縮まるのを繰り返しています。
ちなみに同じ条件でGAFA+マイクロソフトをVUGとS&P500を比較したら以下の通り。

S&P500に対して負けてるのはAmazonのみ。Amazonは直近数ヶ月は冴えないです。
VUGと個別株を比較するとマイクロソフトとフェイスブックがVUGを上回っています。フェイスブックに関しては個人情報流出から反発した形です。
ただ、GAFA系に関しては欧州などの規制の話が盛り上がる可能性もあるだけに、しばらくは楽観視できる状況は続きそうです。
ともあれ情勢を見る限りはまだグロース株に投資するにはいい時期ではないと個人的に考えています。


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