山川のアメリカ史から議会の変遷、レーガンとトランプの類似点を学ぶ
歴史関連の書籍で有名な山川出版社が山川セレクションを創刊して「アメリカ史」や「中国史」が刊行されました。
投資でインデックスファンドと海外ETFに投資をしていますけど、アメリカ重視で投資している現状一度アメリカの歴史は学んでおいて損はないかなと。
ということでアメリカ史の上下巻を読みました。
上下巻通じてトランプ政権の誕生まで、アメリカ史の中の重要な出来事を上手く整理し、全体像がうまくまとめられています。
下巻まで読んでいくと、投資にも関わってくると思いますが、個人的に印象に残ったのは3点です。
トランプとレーガンの類似点
レーガン政権時の様子を読んでいると、トランプがレーガン政権をリスペクトしている様子がわかるレベルで、共通点は多いように思えました。
- 共和党主流派・穏健派から懐疑的見方がされていてアウトサイダー
- ホワイトハウス入りして共和党に対して自らの影響力を増大
- 1期目の中間選挙で下院は民主党が握っていた
- 既存の通商協定の見直しなどに取り組んでいる
ただ、異なる点もあって、レーガン政権の1期目の終わりは景気が上昇傾向だったのに対して、トランプ政権はあと1年で景気が横ばいから下降に変わりそうな気配があること。
それとレーガン政権の支持率は6割近かったというのが違いとしてあります。これがどう影響するかはいまのところわからないという感じですね。
ちなみにレーガン政権2期目の大統領選挙は、民主党の候補であるウォルター・モンデールが大敗していますけど、民主党内の組織票が分裂的様相が目立っていた模様。
ある意味現状の民主党に似ている傾向ですが、あと1年でどう変わるでしょうか。
上院下院は一定の周期性で共和党と民主党の勢力が入れ替わっている
おそらく来年大統領選以外に上院、下院の選挙があるため、その影響を株価も受けるでしょう。
で、現状下院を民主党が奪回しましたが、上院も奪回する可能性は高いでしょう。
というのも歴史順に見ていっても、大統領同様議会の議席が行ったり来たりしてるのがわかります。
二大政党制が機能しているというのもアメリカの経済などの強さになるのでは?と思いました。
現状、西海岸&東海岸とそれ以外で完全に支持政党が色分けできるような状況になりつつありますので、それが今後どういう影響をあたえるのかは注視したいですね。
近年の大統領選挙はそのときの景気が左右する
来年はいよいよアメリカ大統領選挙がありますけど、近年の大統領選挙は景気がかなり重要になってきてるのは本の中でもかかれてますけどその通りかと。
実例として考えても以下のケースはわかりやすいでしょう。
1980年 カーター→レーガン
1992年 父ブッシュ→クリントン
1996年 クリントン二期目
2004年 子ブッシュ二期目
2008年 子ブッシュ→オバマ
クリントンや子ブッシュの二期目は支持率に影響を与える問題を抱えていたにも関わらずですし。
で、いまを振り返るとチャイナショック後冴えない相場が続いていたのも民主党→共和党の政権交代が起きた要因でもあるかなと思いました。
大統領選挙で二期目を考える場合に、トランプが景気対策を出したり、FRBに緩和を求めるというのは大統領選挙まで続く可能性は高いんじゃないでしょうか?
アメリカの景気があと1年維持できるのかが割と世界に与える影響は経済以外も大きいのではないかと本を読んでいて考えました。
米国株に投資をする上でアメリカの歴史は把握しておいて損はないと思います。


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