マイクロソフトが組入れから外れていたバンガード 米国バリューETF(VTV)
先週グロース株の状況を確認しましたが、相変わらずS&P500やバリュー株を上回るパフォーマンスを見せていました。
Googleが量子コンピュータに関して発表したりと更に大きくなる可能性もあるとは思いますけど、逆張り的にバリュー株に投資するのも悪くないかなと。
調整突入気配が漂う中、米国バリュー株ETF(VTV)の状況を確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
世界的に株価が下がっている状況で、先週時点で比較的マシな方に分類されるニューヨークダウなんかも目安のピークから10%下落が見えている状況です。...
ということでバリュー株の現状について昨年からどれほど変化があったかを、バンガードのバリュー株ETF(ティッカー:VTV)で確認してみました。
昨年同時期のバンガード・米国バリューETF(ティッカー:VTV)の主な構成銘柄は以下の通りでした。
マイクロソフト(ティッカー:MSFT)
バークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK.A)
JPモルガン(ティッカー:JPM)
ジョンソン&ジョンソン(ティッカー:JNJ)
エクソン・モービル(ティッカー:XOM)
バンク・オブ・アメリカ(ティッカー:BAC)
ファイザー(ティッカー:PFE)
ユナイテッドヘルス(ティッカー:UNH)
AT&T(ティッカー:T)
シェブロン(ティッカー:CVX)
昨年組入れトップのマイクロソフトは1年で株価がかなり上昇している印象ですけど、1年経って変化はあったのか?
バンガード・米国バリューETF(VTV) セクター別比率を見ると情報技術セクターの比率が大きく低下
まずバンガード・米国バリューETF(VTV)のセクター別の比率を確認してみましょう。
昨年の同時期は金融セクターが4分の1近くを占める状況で、情報技術、、ヘルスケアセクターあたりも比率が高くなっていました。

では、現時点でどうかというと金融セクターの比率は高いのは変わりありません。

ただ、それ以外の変動は大きくヘルスケアセクターや生活必需品セクターの比率は上昇。
逆に情報技術セクターは大きく減っている状況。
昨年10月は株価が大きく下落していた時期なだけに、相場が比較的平穏な9月からの状況の影響で減少しているんでしょうね。
バンガード・米国バリューETF(VTV) 構成上位10社からマイクロソフトが消える
続いて構成上位10社の状況。昨年はマイクロソフトがトップで、携帯2社(AT&T、ベライゾン)、金融、ヘルスケア関連が目立っていました。

1年経って、組入れ上位10社から6%を超えていたマイクロソフトが消えて、バークシャー・ハサウェイがトップになりました。

他にもユナイテッドヘルスやファイザーも消えています。その割にはヘルスケアセクター減ってないのに意外ですね。
昨年比で新たに上位にいるのはP&G、ベライゾン、ディズニー、インテルです。
バリュー株ETF(VTV) vs グロース株ETF(VUG) 2019年10月時点
最後にバリュー株ETF(VTV)とグロース株ETF(VUG)のおもな特徴をまとめますと以下の通りです。
ティッカー | VTV(バリュー株ETF) | VUG(グロース株ETF) |
経費率 | 0.04% | 0.04% |
銘柄数 | 340 | 283 |
PER | 18.61 | 28.72 |
PBR | 2.17 | 6.95 |
分配金利回り | 4.37% | 1.87% |
PERはかなり開いてる状況で、グロース株は2年前よりもPBR、PERともに高い水準になっています。
バリュー株は分配金利回りが高くなってますね。
ちなみにS&P(緑)とグロース株(青)とVTV(赤)を過去3年で比較すると以下の通り。

いまとなっては2018年12月の暴落は強烈で、グロース株の下落っぷりが目を引きます。
さらに期間を過去15年ぐらいに延ばすと、リーマンショック後は調整があるとバリュー株とグロース株の差が縮まることの繰り返しです。

リーマンショック前のようにバリュー株が優位になるとすれば、ITバブル級のハイテク株が大きく調整となるのが条件かなと考えます。
GAFA相手の規制が発動されたときが一番可能性がありそうですけど、現状中国との技術競争が激化する中でそれを行える状況になるかというと、民主党の中にも対中強硬派がいる現状では可能性も低いように思えますが。
とはいえGAFA解体を提唱する大統領候補者はいるだけに(それやっちゃうとトランプに勝てるか疑問ですが)、来年にかけてグロース株とバリュー株の差が縮まる可能性はあると考えます。


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