5Gビジネスを読むと、国内外の携帯電話会社に投資をしたくなる
貯蓄絡みの記事は1カ月に1回くらいのペースで書いておりますが、さらに月当たりの貯金を殖やすために手を付けるとすれば携帯電話料金だと思います。
キャリア使ってんの?といわれることもありますけど、その理由としては[5G」が来年始まるからというのがあります。
2020年春にサービス開始を予定している次世代ネットワーク5G(第五世代移動通信システム)ですが、韓国やアメリカではすでに商用サービスが開始されています。
5Gは自動車や自操する機械などの自動運転技術の実現やインターネット上にある膨大なデータ処理の高速化も期待でき、技術革新につながる可能性があります。
同時にスマホも一段階上に進化する可能性があるので、そのときまでは最新のものを使いたいというのがあるからです。
じゃあ、5G絡みの技術やビジネスはどうなるか?というのは頭の中で整理しておきたいということで、「5Gビジネス」を読みました。
著者の亀井氏は野村総合研究所のグループマネージャーで、5Gサービス開始でどうなるかをわかりやすく説明されてるなと思いました。
で、読み終えて思うことはいろいろと問題ありだとは思いますが、携帯電話会社の大手は投資をする価値があるかなと。
5Gをめぐる国際競争
5Gをめぐる競争で戦闘を走るのは、アメリカと韓国でそれを中国や欧州の一部の国が追いかけています。
アメリカに関してはナンバー1キャリアのベザイゾンが2018年10月から開始。AT&Tも2018年12月に開始しています。
ベライゾンのプランは既存の通信契約に加えて追加で月額10ドル払うという形式のようですので、日本も来年同じようなプランが発表される可能性もあるでしょう。
韓国に関してはSKテレコム、KT、LGU+の3大移動通信業者が2019年4月に提供を開始したそうです。
欧州の場合は2019年中のトライアルおよび商用化の予定で、中国は日本同様2020年開始と発表されています。
亀井氏によると、2020年は早いタイミングとは言えないそうです。
ただし、日本の場合5Gの活用可能性を考えた「使い方の開発」は先行しているそうですので、派生型のビジネスに面白いものがあるんじゃないかという印象を持ちました。
通信事業者と企業の間で柔軟な関係が構築される
個人的にはこの本読んでいて携帯電話会社の大手は投資をする価値はありそうだなと思いました。
多分、外国も似たような状況は一部あるでしょうから、AT&Tやベライゾンなんかもいいんじゃないかと。
で、具体的な事例として上げられていたトヨタ自動車の件を読んだからですね。
トヨタは以下のように共創的なプロジェクトをうまく使い分けています。
- グローバル通信プラットフォーム→KDDIと共同開発
- ロボットの遠隔操作、データ分析基盤、エッジ混ピュオーティング→NTTグループ
- オンデマンド型交通やMaaS関連→ソフトバンクと合弁会社
このような形の連携は地方公共機関とも行われているそうで、5G時代でも携帯電話大手は悪くない投資先かなと。
ただし、楽天モバイル減資、ソフトバンクとWe Workの問題などがあるので、ソフトバンクユーザーのわたしでもKDDIとかドコモの方がいいかと思いますが。楽天に関してはちょっと準備が悪いようにも見えますが。
すでに6Gの研究は始まっている
本の中で紹介されていましたが、遠隔医療の発展とセキュリティの強化には間違いなくつながっていくでしょうから、5Gとの相乗効果に期待できるのではないでしょうか?
個人的には先月の台風19号や15号を見る限り、災害時に限ってはGPSの位置情報などを活用して、ちゃんと避難しているかとか、ほんとに非難しないといけない人たちに避難警報を出すなどできるなどを5G使ってうまくできないかなと。
もちろん5Gに関しては地方との格差や、信用スコアの問題のリスクも提案されている点も5Gビジネスのよい点だと思います。
で、既にアメリカでは次を見越して6Gの研究は始まっているそうです。
米国株に投資するならば今のうちから関連する企業に投資するのは悪くないかと。
もちろん技術的には各分野深堀できることはあるでしょうけど、5Gでどういうことが考えられるかをわかりやすく説明されているので、5Gサービス開始前に読んでおいて損のない一冊だと思います。


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