レイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンドの米国株ETFと新興国株ETFの比率の変遷を調べてみた
4半期に1度公開されるレイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツのポートフォリオは海外ETFが中心になっていまして、わたしの運用手法に似ているので参考にしています。
そのため定期的に観察していってるわけですが、この半年の間に新興国株式の比率が2分の1から4分の1へと激減していまいました。
レイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、新興国株を減らし米国株(S&P500)を増やす。 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
4半期に1度のアメリカの著名ヘッジファンドが証券当局へ提出した資料が公表され始めました。個人的に確認しているのは、海外ETF中心に投資するレイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツです。...
経済は機械のように動くと唱えている人が創業者なわけですし。
iBillionaireでは2009年頃からのデータがありましたので、新興国株式と米国株式の比率がどう変わってきたのか変遷をまとめてみました。
過去10年のブリッジウォーター・アソシエイツの新興国株ETFと米国株ETFの比率
というわけで、過去10年のブリッジウォーター・アソシエイツの新興国株ETFと米国株ETFの比率を調べてみました。
色々と新興国の単一国や米国の個別株にも投資していますけど、それは無視して以下の5本のETFに焦点を当ててみました。
- SPDR S&P 500 ETF(ティッカー:SPY)
- iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(ティッカー:IVV)
- iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETF(ティッカー:EEM)
- iシェアーズ・コア MSCI エマージング・マーケット ETF(ティッカー:IEMG)
- バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(ティッカー:VWO)
以下の5本のポートフォリオ内の比率の過去10年の変遷は以下の通り。

10年前はS&P500が大半だったのが、徐々に新興国株式の比率を増やしていっています。
あとiシェアーズのコアシリーズが登場したことで、コスト面の有利な方の比率を高めていっています。
米国株と新興国株が大半を占めているようなので、EEM+VWO+IEMGの新興国株式ETFとSPY+IVVの米国株S&P500ETFの比率を積み上げ式のグラフに変えると以下の通り。

2014年頃までは9割近くが新興国株式ETFとS&P500ETFという状況でした。
これがチャイナショックのあった2015年に8割を切り始めて、2018年以降は6割を切りはじめて5割を切っていることもあるようになってきました。
転換点として言えそうなのは2011年、2015年、2017年といえそうです。
2017年から債券ETFと金ETFが目立ち始めている
ちなみに当初は新興国株ETFと米国株ETF以外は個別株という感じだったのですけど、その後追加で投資されて一定の比率投資されているのは、iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF(ティッカー:LQD)で2011年頃から徐々に比率が増えてきています。
また、新興国の単一国のETFに投資して確認出来た中でもブラジル、中国、インド、台湾、韓国に投資しています。
その中でも目立っているのはブラジルで2019年9月では4.7%まで膨れいています。ただ、2015年頃から投資していても比率が突然大きく減ってたりしています。
そして、明らかにポートフォリオに偏重があったのが2017年から。
新興国株式と米国株の比率が減り始めると同時に、米国債ETF(TIP,TLT)、金ETF(GLD)、ハイイールド債(HYG)、米国外先進国(VEA)などが組み入れられるようになりました。
金に関してはゴールドコープなどの金関連の企業に以前から投資していたのですけど、2年前から金ETFが目立ち始めていました。
2017年は非常に落ち着いていて株価が上昇続けるボラティリティの低い相場でしたので、この時になにか相場の偏重を考慮した可能性は高そうです。
2019年9月分では債券ETFも株数を減らしていて、金は株数の増減なしの状況。
次どういう手を売ってくるのか3か月後の状況にも注目したいですね。


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