リスクの心理学から考えると、リスク管理だけでなくメンタル管理も重要
先週末出張で移動がありまして、ニューヨークダウが28000ドル突破した中で、リスクについて考えなきゃならんなと色々と考えてました。
来月ボーナス枠でいつもの月より多めに投資しますし。
割と「リスク」についてフォーカスしたい本を読みたいなと考えていた中で、「リスクの心理学」という本を読みました。
著者はキエフ・アリ精神科医で、ストレス管理とパフォーマンス向上が専門で、トレーダー向けのコーチもやってたようです。※10年前に亡くなっています。
「リスクを取る意欲の分析」とか「トレーダーを襲う病的なパターンに対処する方法」が中心で、個人的に求めていたものとはちょっと内容が違ってたんですが、大金を管理するとメンタルの維持が人間の能力を超えるんだろうなと。
同時にプラスの状況か続いている中でのリスク管理の観点から心理的な戦略の重要性が見えました。
扱うお金の単位がけた違いだと、メンタルの維持は専門家に頼る
「リスクの心理学」では事例別に著者に相談のあった内容を匿名で公開しているのですけど、わかってるのに突っ込んでしまうとか、根拠もなく上がるはずだということを頑なに変えれないというのが多く出てきて、トレーダー自信がプレッシャーに潰され気味のケースが散見されるのです。
テスラの創業者イーロン・マスクが大麻に手を出すのもプレッシャーからでしょうし、つい最近逮捕されたKAZMAXも似たようなものでしょう。
アンソニー・ロビンズの「世界のエリート投資家は何を考えているのか」で多くの著名投資家が出てきます。
アンソニー・ロビンズはクリントンやアガシだけでなくジョージ・ソロスの「コーチ」を務めているカリスマ的存在です。それ以外にも投資家のコーチを務めてるからこそこれだけの人にインタビューできたのでしょう。
大金を管理しているプレッシャーから専属のコーチや精神科医が必要になるんだろうなと。
当然一般投資家とは扱う金額の桁が違いすぎるのでしょうけど、5年とか10年運用してきて資産規模が大きくなってきたときに以前と同じ心理でいられるかというと暴走することもあるでしょう。
読んでいて反面教師になる面は多いと思います。
投資が上手くいってる状況から、うまくいかなくなった時のメンタルの重要性
リスクとメンタル関係性を考えさせられたのはいまの相場状況にあります。
運よく8年くらい運用していてプラスの状況か続いている中で、いざ大きな株価の調整が起きたときに大丈夫かということ。
マイナスが平気の人もいるでしょうけど、上昇相場になれた状況ではショックも大きいかと。ましてや債券や金も割高ですからクッションにならない可能性もある。
リーマンショックは数年で回復しているけど5年以上の長いスパンになる可能性もあります。
そのためにポートフォリオをどうするかっていうのを考えておいた方がいいかと。来年まで株価が上昇してその後に起こるという可能性もありますし。
リスク戦略だけでなく、メンタルの戦略も考えておいた方がいいのかなと思いました。
ピークからどこまで下がったら追加投資するとか、どこまで損失を許容できるので、比較的下がりにくい資産の比率をどうするかなど。
年末にかけてある程度時間が確保できるからこそ、勝って兜の緒を締める的に見直す時間を確保したいと考えています。


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