レイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンドが買い増ししているiシェアーズ MSCI ブラジルETF(EWZ)
レイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツのポートフォリオの中心はS&P500と新興国株式のETFなのでその比率の変遷を先週確認しました。
レイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンドの米国株ETFと新興国株ETFの比率の変遷を調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
4半期に1度公開されるレイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツのポートフォリオは海外ETFが中心になっていまして、わたしの運用手法に似ているので参考にしています。そのため定期的に観察していってるわけですが、この半年の間に新興国株式の比率が2分の1から4分の1へと激減していまいました。...
台湾、韓国、中国大型株が目立っているのですけど、その中で際立って比率が高いのがブラジル株ETFのiシェアーズ MSCI ブラジルETF(ティッカー:EWZ)。
ダイナミックに比率を変更していて2年くらい保有していない時期もあったりするのですけど、ここ1年は保有数が一気に増加してポートフォリオ内の比率も5%に迫っています。
個人的な印象として資源国であり政情不安もある国という認識ですけど、レイ・ダリオもなにか惹かれるものがあるのだろうか?ということで、iシェアーズ MSCI ブラジルETF(ティッカー:EWZ)について調べてみました。
ブリッジウォーター・アソシエイツのiシェアーズ MSCI ブラジルETF(EWZ)のポートフォリオ内比率変遷
レイ・ダリオ率いるブリッジウォーター・アソシエイツのiシェアーズ MSCI ブラジルETF(EWZ)のポートフォリオ内比率変遷をまとめると以下の通り。

2012年にポートフォリオに組入れられたかと思ったらその後数年保有せず。
その後比率がダイナミックにゼロに近づくことはあるものの、ここ数年で存在感が高まっているのは間違いないでしょう。
ちなみに比率が大きく減っるorゼロの期間を見ると、2015年頃はチャイナショックで新興国が不調、2016年9月はアメリカ大統領選挙前で株価が不安定、そして2018年12月は株価急落時。
株価不調時はブラジル株ETFを売却しているように見えます。
iシェアーズ MSCI ブラジルETF(EWZ)のセクター別比率、主要構成銘柄、パフォーマンス
では、iシェアーズ MSCI ブラジルETF(EWZ)の中身を見てみましょう。まずセクター別比率。

金融セクターに偏重していますが、それに続くのがエネルギーと素材。逆にヘルスケアや情報技術は非常に比率が低い。

構成上位10社見ても金融とエネルギーセクターの企業が目立ちます。
では、パフォーマンスはというとここ1年ではバンガードの新興国株ETFのVWOと大差はないもののボラティリティは高い。

期間を最大にとってもVWOよりはるかに価格の変動が大きいことがわかります。

ブリッジウォーター・アソシエイツが株価下落時に比率を減らしているのも、この価格の変動の大きさが要因でしょうね。
資源価格との相関性は高い
ブラジルは鉱物資源 世界輸出ではオーストラリアに続いて世界2位ですし、米石油輸出に関してもIEAの分析では、アメリカ同様シェアが高まると分析されています。
米石油輸出、ロシア抜き世界2位に IEA予測 (写真=ロイター) :日本経済新聞
【ヒューストン=中山修志】国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した2024年までの石油市場見通しで、米国の石油輸出がロシアを抜き、サウジアラビアに次ぐ世界2位になるとの予測を示した。

基本的に相関性は高いです。ただし、大きく下がっている時期はブラジル国内の政治不安が原因で下がってる時期もありますが。
投資をする時期としては、資源価格や株価が下落したときかなという印象です。
人口や資源だけでなく農産物も豊富な国ですのでポテンシャルはあるかと思いますが、南米特有の政情不安も抱えてる国です。
個人的にはタイミング見計らって投資というよりは、新興国株式に投資してその中で一定比率投資できればいいというスタンスです。


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