日本でも5月設定の4つのファンドは人気の模様。ティー・ロウ・プライスの日米のファンドについて調べてみた
ティー・ロウ・プライスに関する本を読んでいて気になったのが、じゃあ日本でファンドとか販売してるのかなと。
ということで調べてみたんですが、今年の5月からティー・ロウ・プライスが運用するファンドが設定されてるようです。
モーニングスターで調べてみると、今年の5月に4本設定されていて半年程度の運用期間で100億を超えるレベル。一番多いのは800億近くまで純資産があります。

今月新規に1本設定するようですが、コストの高さ関係なく資金は流入しそうです。
これを見ると、じゃあアメリカで運用されているティー・ロウ・プライスのファンドってどうなってるのかなと。
運用開始が1950年代、1960年代から創始者が携わったファンドもあるので、主なファンドについて調べてみました。
アメリカで販売されているおもなティー・ロウ・プライスのファンド
T・ロウ・プライスで創業者のトーマス・ロウ・プライスJrが関わったファンドは以下の成長株ファンドの3本です。
T. Rowe Price Growth Stock PRGFX 資産規模:56.1 Bil 経費率:0.660%
T. Rowe Price New Horizons PRNHX 資産規模:28.0 Bil 経費率:0.770%
T. Rowe Price New Era PRNEX PRGFX 資産規模:3.4 Bil 経費率:0.690%
コストはいまでこそ高めに部類されますけど、設定当時はかなりの低コストだったんじゃないでしょうか?
資産規模は100億ドル超えていて1兆円規模になっています。
ニューエラファンドはプライスが晩年に取り組んだファンドですが、直近5年のパフォーマンスがよくなくモーニングスターの☆の評価も低めになっています。

それでも過去20年でS&P500を大きく上回っています。
ポートフォリオの中身見ると、米国株の比率がグロースストックとニューホライズンは8割超えなのに対し、ニューエラは5割程度なのが要因かと思われます。
新興国株や日本株のファンドもある
調べてみると新興国株や日本株のファンドもありました。
- T. Rowe Price Emerging Markets Stock PRMSX 資産規模:12.6 Bil 経費率:1.220%
- T. Rowe Price Equity Income PRFDX 資産規模:20.7 Bil 経費率:0.640%
- T. Rowe Price Small-Cap Value PRSVX 資産規模:10.3 Bil 経費率:0.850%
- T. Rowe Price Global Stock 資産規模:2.5 Bil 経費率:0.820%
- T. Rowe Price Japan PRJPX 資産規模:805.4 Mil 経費率:0.950%
運用期間が20年超えてるファンドを探すと資産規模は100億ドル規模のものが多いですね。日本株はあまり人気がないようですが。
ちなみに日本株のファンド(PRJPX)というのもあるのですけど、さすが日本法人があるだけあって、ここ10年のパフォーマンスはiシェアーズの日本株ETF(EWJ)のパフォーマンスを圧倒しています。

ほかもカテゴリわけられてますけど割と優秀なのが多いです。
以下、上から新興国株式と全世界株式のファンドのパフォーマンスを比較してみましたが、赤のティー・ロウ・プライスが新興国も圧倒ですし全世界株も勝ってます。


コストは高い物の、綿密な分析を行うだけあってコスト分を埋め合わせするパフォーマンスは上げてます。
サクソバンクで買えるか調べてみても流石にETFでもないので買えないようですけど、購入している銘柄はアメリカのモーニングスターで見れるので参考にはなるんじゃないでしょうか?
ちなみに日本株も過去20年圧倒しているのでポートフォリオを見てみると以下の通り。

ソフトバンクとNTT、三菱電機はもう10年以上保有しているようです。


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