三菱UFJ国際投信、国内ETFとして「全世界株式ETF」を1月投入予定。0.0858%とコストは世界最低水準!
三菱UFJ国際投信が2020年1月にも、世界最低水準の年0.0858%(税込)で『全世界株式ETF』を国内ETFとして投入予定だそうです。
投信運用手数料、下げ拡大 個人の長期投資促す :日本経済新聞
■三菱UFJ国際投信、ETF運用手数料を世界最低に■ネット証券は公募投信などの売買手数料を相次ぎ撤廃■国内は「小粒」投信乱立し、手数料高止まりの要因に
三菱UFJ国際投信、新興国を含む世界全体の株式に分散投資する「MSCI全世界株指数」に連動する上場投信を2020年1月に投入へ
国内ETFに関しては、日本に進出してきたブラックロック(iシェアーズ)関連もニュースがしばらくない状況ですから、このまま改善されないのか?と考えていましたけど、久々に大きなニュースといえそうです。SBI証券やauカブコム証券などネット証券大手は公募投信や上場投信などの販売・売買手数料を相次ぎ撤廃している。こうした動きが、米国と比べて高止まりしていた日本の投信の運用手数料にも波及してきた。
翌日の朝刊に掲載するホットな独自ニュースやコラムを平日の午後6時ごろに配信します。
三菱UFJ国際投信は近く、新興国を含む世界全体の株式に分散投資する「MSCI全世界株指数」に連動する上場投信の設定を当局に届け出る。2020年1月に投入する。運用手数料は年0.0858%(税込み)。100万円の投資で個人の負担額は年858円となる。同社によると、同指数に連動する上場投信としては世界でも最低水準という。
三菱UFJ国際投信はインデックスファンドに力を入れて、マーケティングにも積極的でしたけど、さすがにインデックスファンドは他社との競争が激化していました。
まさかETFに目を向けてくるとは思いませんでした。
現在、インデックスファンドや海外ETFの全世界株式のコストは以下の通り。
eMAXIS Slim 全世界株式:0.104%
バンガード・トータル・ワールド・ストック(VT):0.09%
インデックスファンドはともかくVTを下回るというのは、結構コスト的にも頑張ったと思います。
大手ネット証券が公募投信や上場投信などの販売・売買手数料を相次ぎ撤廃しているのですから、そうなるとコスト面含めて選択肢に入れてもいい対象になるかなと。
設定後の取引状況などは確認しておいたほうがいい
ただし、設定後すぐ購入するよりは少し様子を見たほうがいいでしょう。
おそらく販売・売買手数料撤廃の対象ETFには入ってくるんじゃないかと思いますけど、問題は出来高と指数からの乖離。
ETFの場合、買いたい時に買って、売りたい時に売るためには出来高や売買代金が多い等、流動性が重要となります。
今回東証で買えるETFとしてはかなり話題にもなりそうなETFではありますが、どれほどの出来高で取引されるかは未知数です。
仮に購入を考える場合は、設定されてからの出来高の動向を見てからでも遅くないでしょう。
2点目はETFの基準価額と連動を目指す指数との乖離率です。
指数への連動を目指すETFは、組入銘柄の売買コストやタイミング、信託報酬など、様々な要因により指数から上ぶれor下ぶれしてしまうことがあります。
とくに今回のETFは新興国株も含む「MSCI全世界株指数」です。
新興国株式はインデックスファンドでも指数からの乖離が見られたことがありますので、運用開始して指数から乖離する可能性があります。
ともあれこういうETFが出て仮に人気にもなれば、インデックスファンドや海外ETFと比べて影の薄くなっている国内ETFに関しても、大きな変革が起きうるかもしれません。


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