2019年米国株セクター別パフォーマンスから、2020年注目するセクターを考える
2019年の相場は2017年ほどではないものの、大きな調整も起こらずに非常に好調な相場でした。
今年は昨年みたいにうまくいかない可能性は高いと考えますので、業種別とかいろんな角度から2019年のパフォーマンスを分析しておきたいなと。
分析の第1弾ということで半期に1回まとめております、米国株のセクター別のパフォーマンスを調べてみました。年始なので2019年年間分と併せて下半期についても調べてみました。
2018年米国株セクター別パフォーマンスから、2019年注目するセクターを考える - 関東在住福岡人のまったり投資日記
2017年とはうって変わって、2月、10月、12月と株価が大きく下がる局面が増えてきた2018年。ここまで牽引してきたGAFAも、やらかしたFacebookを除いても大きく下落しています。今年は昨年以上に荒れた相場になる可能性がありますので、業種別とかいろんな角度から2018年のパフォーマンスを分析しておきたいなと。...
2019年上半期の米国セクター別パフォーマンスを確認してみると、ヘルスケアセクターが最下位でした - 関東在住福岡人のまったり投資日記
昨日は国別の上半期のパフォーマンスを確認しました。先進国株式がポートフォリオでもっとも比重が高いポートフォリオで運用していますが、インデックスファンドで投資していても米国株が半分は占めているので、やはり米国株についても調べて状況を把握しておいた方がいいかと。イ...
まずは以下の11本のSPDRの米国株セクターETFで確認してみました。
一般消費財セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLY)
コミュニケーション・サービス・セレクト・セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLC)
テクノロジーセレクト セクター SPDR ファンド(ティッカー:XLK)
資本財セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLI)
素材セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLB)
エネルギー セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLE)
生活必需品セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLP)
ヘルスケア セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLV)
公益事業セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLU)
金融セレクト セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLF)
不動産セレクト・セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLRE)
2019年SPDRの米国株セクターETFのパフォーマンス

2019年上半期もトップは緑のテクノロジーセクターのXLKが1年通して断トツのトップという結果でした。
テクノロジーセクター以外は団子状態ですが、続くのは不動産と金融。
一方で冴えないのは相変わらず1人負け状態のエネルギーセクター。それ以外だとヘルスケア、素材もいまひとつ。
ただし、下半期で見るとちょっと様子が変わっています。

下半期も緑のテクノロジーセクターが独走ですけど、続くのは金融とヘルスケアセクター。
こうしてみるとエネルギーセクターは後半全くダメで最下位、年間を通してはあまり他のセクターとの比較でよくなかったヘルスケアセクターは下半期に巻き返したといえるでしょう。
気になるのは一番左の一般消費財。AmazonがGAFAの中ではあまりよくないせいか下半期はいまひとつです。
2019年バンガードの米国株セクターETFのパフォーマンス
次に中小型株も含まれるバンガードのセクター別ETFも調べてみました。
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)
バンガード・米国通信サービス・セクターETF(VOX)
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)
バンガード・米国素材セクターETF(VAW)
バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)
バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)
バンガード・米国公益事業セクターETF(VPU)
バンガード・米国金融セクターETF(VFH)
※セクターの分け方がSPDRと異なる上に中小型株が含まれています。

SPDRと同じ傾向で各セクターのパフォーマンスも1%程度の誤差でした。
2020年、個人的に注目しているセクターは・・
以上のSPDRとバンガードの米国株セクターETFの結果を基に2019年注目しているセクターを考えていきます。
ちょっと難しい相場だと思うのですけど、昨年取り上げた生活必需品セクター、ヘルスケアセクター、金融セクターは年間通すと可もなく不可もなくという結果でした。
ということで今回は2つセクターを上げたいと思います。
- ヘルスケアセクター
- 資本財セクター
ヘルスケアセクターに関しては大統領選挙の政策にいい意味でも悪い意味でも影響を受けるでしょうから注目です。
現状民主党はバイデンが首位なので現状から大きな変化はない可能性がありますけど、一方で心臓病抱えるサンダースが辞退して極左同士で組むということもありえるかと。
それで大統領選挙勝てるかという問題もありますけど、政策面に取り込ませるということをバイデン以外の陣営が動く可能性もありますので注目したいセクターの1つです。
もう1つは資本財セクター。ITバブルやリーマンショック前は出遅れていた資本財が大きく上昇する局面がありました。
仮に本当に米中貿易戦争が沈静化に向かうと資本財セクターが輝くときが来るかもなと。
とはいえ技術競争は続くでしょうから、我慢比べ状況の可能性も高いと思いますけど。
去年の株価は2017年ほどではないものの出来過ぎなので調整はあるでしょう。
個人的にはヘルスケアセクターが大統領絡みで調整があるようだと積極的に投資したいなと考えています。


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