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関東在住福岡人のまったり投資日記

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投資関連本

私たちの目に映るものが全て商品になる?2025年、人は「買い物」をしなくなるを読んで

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個人的にいま住んでいる場所は程よく事務所と都内に出やすい一方、通勤時はバスと電車使っても両方地獄という状況なのが、欠点であると認識しています。

一応帰宅時はそこまでないのですけど・・

加えて繁栄していて利便性の高い最寄り駅の周りにスーパーや病院などが集中しているので、そこまで歩くのに10分以上。

国枝栄調教師を見習って既に3ヶ月以上1日1万歩歩いてるので歩くという意味で悪くないものの、病院行くのが土曜なので、買い物のまとめてとなると病院で待ってる時間とか含めてもっと効率的にできんのか?と強く思うんですよね。

そんなことをもやっと考えている中、「2025年、人は買い物をしなくなる」というタイトルに惹かれて読んでみました。


著者の望月智之氏はデジタルマーケティング支援を提供している会社の創業者です。

本の内容としては、消費者視点、企業視点、過去の歴史(百貨店と個人経営店→GMS→カテゴリーキラー→ショッピングモール→EC)と現在の状況、これから先の予測まで総合的に語られていて、小売業界が今後どういう変遷をしていくかがわかりやすかったですね。

個人的に小売やアパレル絡みの書籍を昨年数冊読んだだけに、その情報を含めて印象に残ったことをまとめると以下の3点ですね。

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デジタルシェルフという概念


100年間という時間軸でショッピング史を見ていくと、それは「棚の奪い合い」を続けてきた歴史です。

そして現在「棚の奪い合い」の舞台は、インターネットの誕生から4半世紀を経て、確実にデジタル上に移っている状況。

そうした中、いまEコマース(EC)の世界で大きな変化として語られる最新の考え方が「デジタルシェルフ」です。

これはいままでお店にあった「リアルな棚」が、手のひらのスマートフォンの中にある「デジタルの棚」に置き換えられることを指しています。

ただ、変化はそれだけではなく、これからはメディアや家電などあらゆるものが「商品棚」になる可能性を示唆しています。

あらゆるものが商品棚に並ぶというのはサービスとかも含めたパッケージもそうなってるってことだと思いました。

その意味で個人が出品して稼ぐことのできるチャンスも商品も広がっていくように感じましたね。

同時に、高所得層が入念に選ばれた高付加価値商品を、まだ見たことの無い新しい場で買う小売形態もいずれ誕生する二極化、三極化のようなことも起こりうるんじゃないでしょうか。

買い物は「面倒くさいもの」という扱いになりつつある


一番驚きなのはアメリカや中国では、もはや消費者にとって買い物は「面倒くさいもの」という扱いになっていて、必要なはずだったプロセスを次々に省略しているそうです。

たとえば、以前は「たくさんのものの中から選べる」ことがネットショッピングの価値だったが、いまや大半の消費者は、「選ぶ」ことは面倒くさいと感じている。

こうした状況でAmazonは、買い物の大半は「摩擦」だとして、顧客が求めているものをAI技術により推測して提示するなど、摩擦をできる限りなくす方向に動いているとか。

欧米のハイブランドも、もはや「ショッピング体験」ではなく「アンボクシング=届いた箱を開けること」の部分の演出に力を入れている。

これはアメリカのサブスクリプションサービスのランキングを見ても、食料配送、化粧品配送、髭剃り関連配送なのに表れているかと思いますね。

米国で人気のあるサブスク・サイトは食材配送と化粧品が中心 - 関東在住福岡人のまったり投資日記

先日国内のサブスク型ビデオ・オンデマンドのシェアの記事を書きましたが、NetflixとDAZNが伸びてるのが実感できると同時に、携帯大手の強さも目立つ結果になりました。とはいえコンテンツの重要性は間違いなく、Amazonプライム、Netflix、DAZNあたりがどれくらいシェアが拡大するかも含めて注目したいデータでした。...

それ以外でも以下の傾向があることは頭の片隅においておきたいですね。

  • 郊外型のショッピングモールも、消費者からすれば時代遅れ
  • 若者は「ググらない」
  • YouTubeを利用し、ものの20分で数億円の売上を挙げるようなブランドが登場している
  • たくさんの中から一つの商品を選ぶことは、消費者にとって実は面倒くさい作業
  • 「一カ所に多くの商品が集まっている」事は、現代の忙しい消費者にとって魅力的ではなくなっている
  • 情報が多すぎるのも、消費者には正直しんどい
  • 「楽しくない」のに選ばれるAmazon
  • スマートフォンの普及で棚が「手元に来た」

ショッピングモールに関してはゆめタウンの男でイズミヤの創業者が郊外型のモールの新しい形態に作ったりしているの見ると、別の流れが生まれる可能性はあるでしょう。

イオンの新しいところも総合病院併設のモールがありますし。

個人的に利便性を考えるならば、病院の受診と買い物と食事のスケジューリングの最適化なんかまでできれば、かなり需要があるんじゃないでしょうか?

あとは買い物を楽しく創造的にするという点も必要なのかなと思いました。

2020年日本でも5G開始の中、今後どうなるか?


いよいよ日本でも5G開始となりますが、5Gがさらに時代を変えると望月氏は書いています。

実際ほんの中で上げられいることは日本でも現在進行形ではないかと。

  • どこにいても買い物をできる
  • リアルよりもデジタルが重視されるように
  • DtoCという新しい販売形態(メーカーが商品を小売業者を介さずに、直接消費者に販売する)
  • 100億円規模の市場を10個
  • データ分析が重要視される時代へ

企業の事例としても以下の4社が上げられてました。

  • 車を降りずに買い物ができるウォルマート
  • Googleが目をつけた運転中の時間
  • パーソナライズ化するNIKE、リーバイス

ソニーの自動運転車なんかはGoogle同様運転中の時間を考えてのものでしょう。映画音楽ゲーム保険持ってるソニーにとってシナジー効果ありますし。

また、商品やサービスはコモディティ化が進む上で、「WhatよりもHowとWhy」「ストーリーは長い方がいい」という2点の重要性もあげられていました。

この2点アップルとかマイクロソフトとか現CEOで進化させた項目だと思いますし、これから先大企業以外で生き残る、あるいは個人でビジネスをやるという意味でもこの2点は重要じゃないでしょうか?

ともあれ技術の進化の動向によって、日本は高齢化などで悲観的ですけど、平成という時代のように便利になったことを実感できる10年後になるんじゃないかと読み終わって考えました。

新しい発想はないのですけど、国内外に長期投資をする上でも今後重要になる考え方や推察が多く書かれた一冊だと思います。

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