勝ち組投資家になりたいなら「統計」を読めで3つのイノベーションとして紹介されていた、水関連事業に投資するETF(IH2O,PIO)を調べてみた
先日「勝ち組投資家になりたいなら統計を読め」について記事を書きましたが、いまでも通じることが書かれてあって、個別株や新興国に投資する人はとくに満足させるものがあると思いました。
「人口関連」と「イノベーションのサイクルの5ステップ」に関してはこれは取り入れたいと思わせるものがありましたが、もう1点心に残ったのは「人口動態から浮かび上がるイノベーション」。
5年以上経っても色あせない、勝ち組投資家になりたいなら統計を読め - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資関連の本は月に1冊は読むようにしていますけど、年末にかけてタレブやらハラリの本も出てなかなか読む機会がありませんでした。そんな中で、投資ブロガーで信用している人がオススメしていた「勝ち組投資家になりたいなら統計を読め」を読みました。...
このうち成熟社会のイノベーションはブランド社会や健康、隅々に浸透する情報技術ということでこれは進んでいます。次世代投資の対象となる三つのイノベーションとして、「成熟社会のイノベーション」「エネルギー・資本確保のイノベーション」「食品・水のサプライチェーンのイノベーション」を担う企業をあげていました。
エネルギーに関しては蓄電技術やシェール関連が伸びしろとなるかなと思いますね。
その中で世界の人口があと数十年増えることを考えると、一番見落とされがちですが、重要となり得るのは「食品・水のサプライチェーンのイノベーション」かと。
とくに水関連は面白いかと思うんですよね。先進国だと飲料はブランドとして売ることもできるでしょうし。
水関連の事業やってる全世界の企業に投資するETF(PIO、IH2O)があるので現状を調べてみました。
iシェアーズのIH2OとプロシェアーズのPIO
水関連事業に投資するETFとしては以下の2本のETFがあります。
- iシェアーズ グローバル・ウォーター UCITS ETF(ティッカー:IH2O)
- パワーシェアーズ・グローバル・ウォーター・ポートフォリオ(ティッカー:PIO)
IH2Oは水関連事業を運営する世界大手企業のうち最も流動性の高い50銘柄するETFで、PIOは水資源関連事業に注力する約46銘柄に投資するETFです。両方とも銘柄数は同じくらいですが、指数は異なります。
なお経費率は高くて0.65%と0.75%です。
指数が異なる影響でしょうか、両方ともアメリカとイギリス中心とはいえ、IH2Oの方が分散されている印象。あと日本やイギリスの比率もIH2Oの方が低いです。


組入れ企業に関してはIH2Oで組入れトップのAMERICAN WATER WORKS INC(ティッカー:AWK)が、PIOでは7番目だったりと、ポートフォリオではかなり違うようです。
日本企業組入れられてるのは、IH2Oは栗田工業、オルガノ、メタウォーター。PIOではTOTOやボイラーでおなじみ三浦工業です。
IH2OとPIOの過去のパフォーマンス
では、実際のパフォーマンスはどうなのか見てみましょう。比較対象はS&P500とVT。

過去1年で見るとS&P500を上回るレベルで好調です。
さらに長期で見ると過去10年以上でデータを取れますが、IH2Oのデータがバグってない期間の過去7年で見ると以下の通り。

IH2OはS&Pの指数なのもあるかもしれませんが、S&P500について行けてます。
ちなみにIH2Oの組入れ上位3社(AWK,XYL,DHR)とS&P500を比較すると以下の通り。

ピンクのS&P500と比較してもかなりの伸びです。
投資のトピックとしてあげられてるのを見ない中、これだけのパフォーマンスなのを見ると、面白いんじゃないかと思うんですよね。
公益事業が多く、ディフェンシブな銘柄も結構ありそうな気がしますので、個人的にはアンテナを張っておきたいと考えています。


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