単勝断トツ1番人気の馬を買うときに似たような相場で、不気味さを覚える
コロナウイルスの問題で株価はそれなりに下がるだろうと考えていたのですが、どういうわけかニューヨークダウも29000ドルを回復して、日経平均も24000円にタッチしそうな状況です。
昨年秋頃から上昇が続いてるのを見ますと、一抹の不安を覚えるんですよね。
もちろんジェレミー・シーゲル大先生が「ポートフォリオの株式:債券=6:4は古い、低金利下では株式:債券=7.5:2.5」というのは、「永遠のブル」と言われる人だからこそ説得力はあるのですが、フラグの一種ではないか?とも思えなくもない。
Wharton's Jeremy Siegel: 60-40 portfolio doesn't 'cut it anymore'
The 60/40 ratio of stocks to bonds may not be working for investors anymore, so Wharton finance professor Jeremy Siegel and WisdomTree are putting up a challenge to the traditional model.
バブルの歴史ではITバブル前までしか描かれてないのですけど、それでも「借金をして投資」「この上昇に乗り遅れるな」という強気が結果的にフラグになってます。
それを考えると頭の中では株式100%もありとも考えますけど、ある程度下落に対して備えておいたほうがいいと思うんですよね。
単勝断トツ1番人気の馬を買うような相場
いまの相場を例えるとすれば「単勝断トツ1番人気の馬を買う」ような相場なのかなと、ふと土日競馬をやってるときに思いました。
当然競馬は統計的に1番人気の勝率が高く、単勝が1倍台とか2倍台前半というのもそのデータに該当していて、それだけ皆が勝つと考えているからです(1番人気のデータ)
要はいまのみなが株価が上がるという相場に似ているということ。ついでに長期で見たら上がってる勝率は高いだろと考えているというのも共通項。※ギャンブルなので0か1かとオッズが絡む話で異なる面はあります。
ただ、その馬がこけたときは高い配当が出る。
実際、昨年12月のG1は4連続で単勝1倍~2.0倍と断トツ1番人気が続きました。
リアアメリア 1番人気6着 1.8倍
サリオス 1番人気1着 2.0倍
アーモンドアイ 1番人気9着 1.5倍
コントレイル 1番人気1着 2.0倍
勝率は5割で上の3例は3着まで当てる馬券は万馬券。意外と勝ててないという印象を持つ人も結構いるでしょう。
単勝のオッズ1.5~1.9倍の勝率が50%程度ですから、ある意味統計的に近い結果とも言えます。
株式の今後を考えると現時点ではみな上がると思っていて、上の断トツ1番人気という状況に近いのかなと。
これが4着以下に沈んだ時にどうなるかと考えると、競馬と違い他の馬を買うといっても債券にしろ米国外の株にしろ、新興国株にしろ相関性はあるので、どうしたものかなと思うんですね。
だからこそ不気味さを覚えるんですね。
馬連や3連単を買う場合に断トツ1番人気を簡単に無印にはできない
とはいえ、長期的に見ると株式が上がるのは、10年単位で低迷することがあったとしてもデータ的には間違いない。
同様に競馬の場合も、配当面で跳ね上げるためには上位2頭や3頭に来る馬を当てる、馬連や3連単を買う人間は私を含めて多いと思うのです。
じゃあ断トツ1番人気を無印にできるかというと、過去のパフォーマンスやオッズの評価と、断トツ1番人気が2着や3着に来る確率は1着に来る確率よりも高いので、余程のことない限り無印にはできない。
いまの株式ってまさにこの状況かと思うんですよね。特に米国株。
そして全くパフォーマンスがダメな馬や銘柄を「これはいらん」というのも共通項ですが、これが突然パフォーマンスが上がるというのもあるのです。
断トツ1番人気をばっさり切ることはできないものの、断トツ1番人気がぶっ飛んだ時に撤退しなくて済む状況を保つことになるのかなと。
目的はお金を増やすことにありますので、うまく分散させて1番人気以外の馬券も持つというスタンスが投資でも必要かなと思うのです。
中国の景気は統計上に現れるかわかりませんが間違いなく落ち込むでしょうから、それが世界に波及する可能性はそれなりにあります。
ただ、その予想が上手くいかず上がり続けるという可能性もある。
ならばいまポートフォリオは崩さずに断トツ1番人気の株式にもある程度投資をした方がいい時期なのではないかと考えます。


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