ひふみプラスが資金流出の中、純資産額が500億突破したひふみワールドの詳細を調べてみた
ひふみワールド+が設定されて2カ月近くになりますが、純資産額は500億を超えて勢いがあります。
もうすぐひふみワールドが設定される中、ひふみ投信の上位構成銘柄が1年でどうなったか見てみた(2019年編) - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ひふみ投信が日本を除く世界の株式を投資対象としたアクティブ運用の公募型投資信託「ひふみワールド」を新規設定して、10/8から運用開始となります。9/26からレオス・キャピタルワークスのウェブサイトを通じた直販のみで募集は始まっているようです。...

2018年頃からひふみプラスも資金流入が頭打ちになりつつあります。
秋口からのの株価上昇時も同じ傾向なので、いままでひふみプラス買ってた人の一部が、ひふみワールド+の方に流れつつあるようにも見えます。

そんなひふみワールド+って日本株に投資してるけど、中身はどうなってるのか?前から気になったので調べてみました。
ひふみワールドの中身
ひふみワールドは「海外の成長企業に投資をすることで、お客様の長期的な資産形成を応援」ということで日本以外の国の株式に投資をしています。
1月発行の運用レポート(最新の運用レポート)がありましたので、それをまとめてみました。
まず国別の比率ですがアメリカ50%以上で半分占めてます。続いてフランス、中国、イギリス、ドイツと続きます。意外と現金を15%も持っている状況です。
通貨別比率見る限りスイスにはあまり投資してないようですね。

投資をしている業種別比率を見ますとソフトウェアと資本財が多くなっています。一方でその他の業種が4割近くを占めていて、業種に偏りがでないように配慮してるのがわかります。

最後に組入れ上位10社ですが、並んでいる面子は納得いくものですね。

半導体が2社入っていることから半導体に強気であることがわかります。
個人的にSAPは欧州株の中で買いたいと思う銘柄で、サクソバンク証券でリストに入れてるだけあって共感しますね。
あとインテュイティヴ・サージカルも医療機器ならこの会社だと思うます。ロボット手術が普及しても強さは変わらないでしょうし。
アクセンチュアがアイルランド籍になってるのは意外でした。
パフォーマンスは指数に負けている
では、このファンドのパフォーマンスはどうなっているのか?
12月末時点で見ると、ACWIの日本株除いた指数に負けている状況。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)とS&P500を加えて直近4カ月程度で見てもeMAXISにも負けてます。

ひふみワールドを買うとすれば、現金を15%持ってる分ボラティリティを抑えれているのを株価が上昇している時期で是とするなら悪くないと思いますが、常に全力でリスク取ってほしいという人には向かないかもしれません。
個人的にはいまの時期に15%現金確保しているのは高評価ですね。
株価の上昇が続いてますし、コロナウィルスの問題も関係なく上がってる状況下では、中国の景気が冷え込んだ時の反動の影響は後々出てくるでしょうし。
経費率は1.63%からもう少し下がった水準なら買ってもいいかなと思えるのですが、そのためにはパフォーマンス面でもっとこれはというのが見られるのか今後に注目したいですね。


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