レイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、新興国株が10年ぶりに1割台になり、米国株(S&P500)と米国大手銀行を増やす。
4半期に1度のアメリカの著名ヘッジファンドが証券当局へ提出した資料が公表され始めました。
個人的に確認しているのは、海外ETF中心に投資するレイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツです。
その投資手法は海外ETFが中心のポートフォリオで、リスクを考慮したポートフォリオですので、インデックス投資をする人でも参考になる面は多いかと思います。
2019年の9月時点のポートフォリオでは新興国株式の比率を減らして、S&P500 ETFを増やしている状況でしたが、3ヶ月経過してどう変わったのか?
レイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、新興国株を減らし米国株(S&P500)を増やす。 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
4半期に1度のアメリカの著名ヘッジファンドが証券当局へ提出した資料が公表され始めました。個人的に確認しているのは、海外ETF中心に投資するレイ・ダリオ率いる世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツです。...
ブリッジウォーター・アソシエーツのポートフォリオ組み入れ上位変遷(2019年12月編)
著名な投資家のポートフォリオが確認できるウェブサイトiBillionairで調べてたのですが、なんと1月でサービス終了。
ということで英語のサイトから引っ張ってきました(参考)。
セクター別の比率とかいいサイトがあれば情報提供お願いします。
9月時点の構成上位は以下の状況でした。

S&P500 ETFがSPY+IVVで24.15%、新興国株式のETF(VWO+EEM+IEMG)が合計で25.25%と新興国株式の3本のETFの合計が3割を切ってきました。
これが12月になると・・

S&P500 ETFがSPY+IVVで30.2%、新興国株式のETF(VWO+EEM+IEMG)が合計で17.1%と新興国株式の3本のETFの合計が2割を切りました。


新興国のETFの比率が1割台なのは10年ぶりになります。
一方でS&P500の比率は2013年以来3割に到達。新興国の比率を減らして米国株を増やす傾向が続いています。
新興国に何しては単一国に投資をする比率を増やしていて、ブラジル株ETFのEWZは5%を超えていて、台湾、韓国、インドにも投資しています。中国は余り比率を増やしていません。

加えて適格社債ETFのLQDの比率も始めて3%に届いていて新興国からシフト先の一つになっています。
レイ・ダリオはバフェットが投資している銀行株を買い、バフェットはS&P500 ETF(VOO,SPY)を買っている
ETF以外の個別銘柄はかなりの数を投資していますが、今回個別株で4半期で買った多い銘柄の傾向は銀行株に偏重しています。
Bridgewater’s top six buys for the quarter were in JPMorgan Chase & Co. (NYSE:JPM), Bank of America Corp. (NYSE:BAC), Wells Fargo & Co. (NYSE:WFC), Citigroup Inc. (NYSE:C), U.S. Bancorp (NYSE:USB) and Goldman Sachs Group Inc. (NYSE:GS).
ここまで4半期で銀行株に投資する理由が知りたいですね。リーマンショックから10年経って経営が健全化しているということなのでしょうか?
ちなみにバークシャ・ハサウェイはS&P500 ETF(VOO,SPY)に投資をしています。
ウォーレン・バフェットがS&P500ETF(VOO・SPY)に投資をした件について : バンガードS&P500ETF(VOO)に投資するりんりのブログ
バークシャー・S&P500ETFに投資開始14日、ウォーレン・バフェット率いる、バークシャー・ハサウェイの2019年12月末時点の株式保有状況が公開されました。よく見ると、下の方に、VOO(バンガードS&P500ETF)とSPY(SPDR S&P 500ETF )S&P500指数に連動する、代表的な2つのETF
レイ・ダリオの後継者問題
昨日記事を見つけたのですが、後継者の問題が顕在化しているようです。
#01 運用資産17兆円。最強のヘッジファンド帝国で起きていること
ヘッジファンドの帝王、レイ・ダリオ率いるブリッジウォーターが揺れている。ブリッジウォーターといえば、世界最大の1600億ドル(約17兆円)という資産運用額を誇るヘッジファンドだ。その創業者であり...
年間収益にも陰りが見えている状況は気になりますね。
銀行株に投資を始めたのがどう影響がでるのか、引き続きウオッチしていきたいと思います。


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