GAFAのスコット・ギャロウェイがHAPPINESS(ハピネス)で唱える、バブルがはじけそうなときにすべきこと
今週から全国の小中高の臨時休校というニュースが出た翌日にこの記事を書いてますが、こうなると図書館もどうなんのかな?と思うんですね。
先週本を借りにいったら、高齢者のたまり場的なスペースがありましたし。
仕事がようやく1か月くらい落ち着きそうなので年休消化(強制有給の可能性も無きにしも非ずですが、年度末の仕事がある状況多分ない)で本でも読もうかなと思ってたんですけど、図書館休館とかなると困るなぁと思ってます。
一応対策としてAmazonで4冊ぐらい購入しましたが、出張でそれなりに消化するんですよね。
そんな中、「ニューヨーク大学人気講義 HAPPINESS(ハピネス)」を読みました。
ニューヨーク大学人気講義 HAPPINESS(ハピネス)
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スコット・ギャロウェイ/渡会 圭子 東洋経済新報社 2019年10月25日
著者のスコット・ギャロウェイ氏はニューヨーク大学教授でマーケティングを教えていて、ニューヨークタイムズの役員などの経験もあります。
本人曰くこれまで9社ほど起業していて戦績は3勝4敗2分らしいですが、ベストセラーのGAFAの著者でもあるので、成功者から見た人生戦略について持論を述べています。
Appleに関して贅沢品としてのセックスシンボルとまで書いたエッセンスが文章全体に散らばっていて、GAFAみたいな本を期待する人にとっては期待外れかもしれませんね。
ただ、その中で気になる項目がありまして、「バブルがはじけそうなときにすべきこと」は起業家と投資家両方を経験した人ならではで参考になるかなと。
バブルがはじけそうなときにするべきこと4箇条
ちなみにギャロウェイ氏は2017年にもうすぐバブルがはじけるとふんで、少なくとも10年は所有しないorしたくないという資産を売ったとのこと。
その中で、暴落が近づいていると感じたら、主に4つの項目について書いています。
- 売り時を知れ
- 資産を分散しろ
- 現金を準備しておけ
- 謙虚さを忘れるな
2017年に資産を売ってるので、売り時や現金準備という意見が4箇条のうち2つを占めてますが、個人的には分散と謙虚さに目が行きました。
当然ギャロウェイ氏にとっては資産的な自由に到達しているからこその行動とも言えますけど、じゃあいまの千差万別の20代30代がお金を増やすのにどうしたらいいんだとなったときの答えは、分散と謙虚さなのかなと考えます。
これが投資で上手くいっているとなかなか分散とか謙虚さっていじできないんですよね。
4箇条に補足する形で書かれている項目も、上手くいってる時にこそ読みたい内容でした。
- 若ければ市場で動かしている資産の激しいうねりを生き延びることもあるだろう。
- 相場が強い時は売るのは最高のタイミングではないにしても、最悪のタイミングでもない。
- ベゾス、ゲイツ、ザッカーバーグなどと自分が彼らと同じだと思ってはいけない。
- 投資と資産形成の大原則を守り、分散する。株でも家でも価格が高騰しているなら流動化させておく。
- 自分の財産については、市場ではなく自分が審判者でなくてはいけない。
- あなたが本当に好調な時、それは自分の能力のおかげではない。
- 謙虚な姿勢でいると収入の範囲で生活して、経済的にも心理的にも次に配られるカードに対処する準備ができる。
「利益を手にするよりも、次に不況が訪れた時はどうしても正しい側にいたい」とギャロウェイ氏も書いてましたが、これは誰しも思うこと。
だからこそ謙虚さって重要だなと思いますし、生き残ることが重要なのはバフェットなど大富豪見てれば一目瞭然でしょう。
重要なことは数字で測れ、純資産を常に測っておけ
もう1点同じ章に書かれていて個人的に意外な印象をもったのは、「純資産を常に測っておけ」という点。
以下のように裕福な人は意外にも自分の資産を頻繁に細かく計算するのだとか。
- 裕福な人は、あまりお金について考えてないというがそれはたわごと。
- わたしが知っている金持ちはすべて、自分の資産を驚くほど細かく把握し、頻繁に計測している。すばやく動けるようにしておかないと大損をこうむることになるからだ。
- 資本主義社会に生きている私たちにとって、所有する資産の額は、将来の医療、家庭の快適さ、人間関係、子供の教育の質のレベルを予測する指標となる。
ただ、これは資産運用だけではなくて、コロナウイルス絡みでも数値と実際を絡めずにただ批判したいだけの素人見てると、まず数字を測ってその意味を深く考えることが重要だなと思いますね(数字しかみてなくて、アホみたいに検査しろといってる医療崩壊を招きたくてしょうがない人たちもいますけど)。
資産運用に関してもこういうことが起きて資産が減ったとかを把握しやすくなるので、個人的には1か月に1回は純資産の動向を把握しておくといいと考えます。来月の給料予測とかも絡めて割と支出はコントロールしやすくなりますし。
個人的にはもう少し投資とか資産運用の部分を掘り下げて欲しかった本ですが、複雑な家庭事情などを経てきた人生経験に基づいて書かれてるので、自己啓発本としても悪くない本だと思います。
ニューヨーク大学人気講義 HAPPINESS(ハピネス)
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スコット・ギャロウェイ/渡会 圭子 東洋経済新報社 2019年10月25日


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