バンガードの4本(BSV,BIV,BLV,VXF)も経費率ダウンへ。オールウェザー・ポートフォリオを構築したい人には朗報?
正月にバンガードのETF56本がコストダウンするということを記事にしましたが、VWOやVTなどの主要なETFは2月末にようやくコストが改訂されました。
バンガードからのお年玉?VTやVWOなどETFやファンド56本の経費率削減を発表 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
バンガードが年末に公式サイトでVTやVWOなどVanguardのETFやファンド56本の経費率削減を発表しました。バンガードジャパンには一切ニュースは載っていなくて、12/26の記事のようですけど、以下のtweetみるまで気づきませんでした。...
Vanguard、VXF などのコストを引き下げ
Vanguard trims fees on four US stock and bond ETFs | ETF Strategy
The funds include one US equity ETF targeting mid and small-cap stocks, and three fixed income ETFs providing exposure to the short-, mid-, and long-term segments of the USD bond market.

私のポートフォリオのコアの1つである、バンガード・米国長期債券ETF(ティッカー:BLV)もコストダウンするようなので整理してみました。
4本のETF(BSV,BIV,BLV,VXF)の経費率が0.07%からコストダウン
以下の4本のETFの経費率は0.07%なのですが、これが値下げされます。
- バンガード・米国エクステンデッド・マーケットETF(ティッカー:VXF) 0.07%→0.05%
- バンガード・米国短期債券ETF(ティッカー:BSV) 0.07%→0.05%
- バンガード・米国中期債券ETF(ティッカー:BIV) 0.07%→0.05%
- バンガード・米国長期債券ETF(ティッカー:BLV) 0.07%→0.06%
0.07%からいずれもコストダウンとなりました。
BLVだけ0.06%かよと思うところはあるのですけど、これは資産規模を見れば理由がわかります。
VXFが83億ドル、BSVが219億ドル、BIVが126億ドルなのに対して、BLVは48億ドル。
ようするにBLVは80億ドル超えるくらいになればさらに価格が下がる余地があるということになるんでしょうね。
いま債券に投資をする時期かというと違う気がしますけど、長期債や中期債がコストダウンするのは、レイ・ダリオのオールウェザー・ポートフォリオ(黄金ポートフォリオ)的な運用を目指す人にとっても朗報でしょう。
TLTよりBLVを選好する理由
ジム・クレイマーはiシェアーズ 米国国債 20年超 ETF(ティッカー:TLT)が長期債として指標になると著書でかいていました。
わたしのポートフォリオはオールウェザー・ポートフォリオのように米国長期債を組み入れていますが、TLTよりはBLVの方を選好します。
というのも同じ米国債への投資でもTLTの方が価格の変動がやや大きいんですよね。

ピンクのBNDより大きいのは当然としても、BLVとTLTではやはりBLVの方が小さい(もっと大きいバンガード・超長期米国債ETF(EDV)もありますが)。
株価と相関性が低く、下落相場で反発することに期待していますけど、あまりに逆に動きすぎると回復局面で阻害要因となりますので、ボラティリティ低めのBLVをチョイスしています。
まだ株価が最高値から20%以上下がってない状況下で、債券ETFが大きく値上がりしていてやや戸惑っている状況。
今年は債券ETFを買う機会が上半期あんのか疑問ではありますが、バンガードの債券ETFなどの値下げは長期的にはコスト差がパフォーマンスに寄与してくれるので非常にありがたいですね。


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