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関東在住福岡人のまったり投資日記

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21Lessonsを読んだ後で、新型コロナの問題の状況を見ると、株式の空売りなどの規制強化を求める国も現れるかも

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新型コロナの問題で欧州とアメリカの感染拡大と並行して、日本の場合海外から戻ってきた人が感染していたという問題が顕在化しつつあります。

少なくとも先週月曜か火曜に発表のあった都内の事例では、3月初旬にイタリアから帰国して自宅待機していて発覚した事例はまだマシで、止められてるのに成田→羽田→沖縄と移動してしまう事例がニュースになっています。

沖縄 10代女性が感染 家族などとスペイン旅行から帰国 | NHKニュース

沖縄県は、スペインから帰国した県内に住む10代の女性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表しました。

こういう人たちをクルーズ船やら、中国から帰国した人たちのように施設に入れてというのがベターではないかと思う一方、憲法的なものがあるので規制するとまた騒ぎ出す人がいるので、大事になるまで移動規制など大きな規制に動けないという民主主義の欠点的なものもあります。

中国が大本営発表的に収束気味だと発表してますが(交通量や中国と取引ある企業から中国企業の操業状況を把握した方がいいでしょう)、これを見てるとユヴァル・ノア・ハラリの新作、「21Lessons」に書かれた「自由が制限された国が強国になるという構造」というのを思い出すんですね。


「サピエンス全史」が過去、「ホモ・デウス」が未来で、「21Lessons」は人類の「現在」に焦点をあてて、われわれが直面している21の重要テーマを取り上げ、正解の見えない今の時代に、どのように思考し行動すべきかを問いてます。

その中で、3部作の3作目という立ち位置とはいえ、サピエンス全史から流れが変わりつつあるというのは、投資だけでなく世の中にとってもあるよなと思うんですね。

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ITとバイオテクノロジーが融合による、ビュッフェ型の自由主義


資本主義と共産主義は、競合するイデオロギーでも政治制度でもなく、データ処理の仕方の違いにすぎないとホモ・デウスでは説いていました。

資本主義が分散処理を利用するのに対して、共産主義は集中処理に依存していると。

20世紀から続くテクノロジーが加速度的に変化する時代には、分散型データ処理が集中型データ処理よりも上手くいったからと書かれてました。

ところがこの本では、「民主主義・人権・自由市場・政府による福祉事業という4つがパッケージされた自由主義から、それらを全て放棄するのではなく、都合の良い所だけ選んで取ろうとするビュッフェ型の自由主義に移行しつつあるのかもしれない」とトランプ政権、イギリスのEU離脱、中国共産党の動向について説明しています。

上記で上げた旅行者のような例外は存在するので、行動を監視する方が危機管理の観点からよいとなりかねない事態がいま起こってるんですね。

要はデジタル医療の仕組みだけでも、コロナ陽性だけど若いから自宅待機になっても、外に出るような人が一定数いるような状況下では、監視していた方がいいという方向になりかねない。

テレビが煽ってる状況下では、マスコミも規制しろって声が高まってくかと。

もちろんアメリカや日本がそうなるとは思えませんが、欧州全体が崩れて分散型とは真逆の集中型なEUは大きな打撃を受けたときに、中国の影響が強くなるor中国型独裁制度への移行する国が出てくるという懸念は残るかなと思うんですね。

実際、日本の中国からの入国規制は遅かったとは思いますけど、武漢からの帰国便などの絡みを考えると、法律含めてなかなか踏み切れないというのは、いまの欧州でも見られたことですし。

株式の空売りなどの投資環境の規制強化の声も出てくるかもしれない


欧州ではGAFAのデータ利用に関する規制の話が出ていましたが、こういう意見が出てくると空売りなどの投資環境の規制強化の声も出てくるかなと思うんですよね。

通信環境はリーマンショック時よりもよくなってますし、アルゴリズムに関してもトレーダーが減ったいまでは相当動く状況になってるでしょう。

実際、上海市場は「指導」が入ってますし、韓国証券当局は先週株式の空売り規制を6か月間導入しているようです。


中国、証券会社に空売り禁止指導 休場明けの3日に=関係筋 - ロイター

中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)は、国内の証券各社に対して、春節(旧正月)休暇明けで市場が再開する3日に顧客の空売りを禁止するよう口頭で指導した。...


もちろん資本主義、自由主義においては規制というのは難しいと考えますけど、いいとこ取りの「ビュッフェ型の自由主義」では規制しろという方向にも行きかねないんじゃないかと。

「安心できる監視国家」からイノベーションが生まれるのか?


じゃあ、中国が世界のトップに立つかというと、以下の記事読んでるとちょっと違うかなという気がするんですね。

新型コロナ「“ゆるゆる”対策の日本は怖すぎる」在日中国人の不安 中国のガチぶりに比べると…… | 文春オンライン

「両親に中国に帰れって言われてるんです。日本は危ないからって」在日中国人のLさん(20代、女性)は言った。まあ一人娘を海外に送り出した親は心配に思うものですよ、大丈夫だと親御さんにお伝えすれば……と慰…

「安心できる監視国家」からイノベーションが生まれるのか?と思うんですね。

これは指示待ち人間の多い日本が結局現状のような停滞に陥ったのに似てる気がするんですよね。都市化が進み、人口が減ってく過程も日本とそっくりですし。

もちろん自動運転なんかは日本やアメリカのように法改正せずに実験できるという意味で強みもあるのでしょうけど、他の面で指示待ち傾向ってイノベーション的にどうなのかなと。

シリコンバレーの歴史を見る限り反対性的なヒッピー文化もありましたし。

逆にいうと仮に中国が成功した場合、日本は親和性が高いんじゃないのというのも考えられるのかなと。

現状仕事が繁忙で積ん読状況になりつつありますけど、ゴールデンウィークあたりでもう一度読み直そうと思えるくらい、現在について示唆に富んだ本だと思いますし、オススメです。

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