バンガード・米国外増配株式ETF(VIGI)の現状を見ていると、米国外でも増配は強い
わたしのポートフォリオで何年もボーナス枠で大きく投資しているETFが債券で2本、株式で2本ありまして、株式の方はiシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(ティッカー:HDV)とバンガード・米国増配株式ETF(ティッカー:VIG)がコアになってます。
そのうちのVIGは株式が下落する中でも、下落耐性はあるんじゃないかと期待しているのですけど、年始からのパフォーマンスでも期待通りの動きを見せています。
これなら米国外でも増配の効果はあるんじゃないかということで、昨年からサクソバンク証券でバンガード・米国外増配株式ETF(ティッカー:VIGI)にも投資しています。
購入する前にバンガードのVIGIの現状を分析してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
先週は米国外(新興国含む)の高配当株に投資するバンガードのVYMIの現状について書きましたが、米国株で高配当(VYM)と増配(VIG)があるように、米国外(新興国含む)でも増配銘柄に投資するETFがあります。...
で、3月に追加で投資もしましたが、「増配」は米国外株式でも効果はあるのかVIGIの現状含めて確認してみました。
バンガード・米国外増配株式ETF(VIGI) 資産規模、配当率、PER
まずは現時点での資産規模や配当率、PERなどを調べてみました。
2019年3月 | 2020年3月 | |
銘柄数 | 354 | 396 |
資産規模 | 12億ドル | 14.8億ドル |
配当率 | 1.55% | 2.48% |
経費率 | 0.25% | 0.20% |
PER | 19.0 | 20.6 |
PBR | 2.90 | 2.80 |
PERやPBRは情報が3月頭の情報なのでここからさらに下がっている可能性が高いでしょう。
経費率は直近で0.25%→0.20%まで下がってますし、資産規模も増えています。
バンガード・米国外増配株式ETF(VIGI) 国別、地域別比率
では、細部について確認してみましょう。
まずは地域別ですが、欧州が半分、新興国5分の1、アメリカ除く北米とアジア太平洋で5分の1という形。

2019年との比較では太平洋地域が増えて、その分欧州と新興国が減っています。

国別はイギリスの割合が減って、スイス、フランス、インド、日本の4強になっています。
とくに前年から伸びが大きいのはスイスですね。
株式の下落が小さいと見られる中国の比率は5.8%→6.4%とさほど伸びていません。
バンガード・米国外増配株式ETF(VIGI) セクター別比率、組入れ上位10社
続いてセクター別比率を見てみましょう。

エネルギーセクターを大きく減らして、テクノロジーセクターが増加してトップに変わってます。
記入セクターもそこまで高いわけではなく大分好みの形になってきた印象。

組入れ上位10社ですが、テンセントがトップになりました。トップ5のうち3社がスイスと強いですね。
米国外でも増配の下落耐性は強い
では、実際のパフォーマンスはどうなのか?
年始来のパフォーマンスをバンガードの米国除く全世界株式ETF(ティッカー:VEU)と比較しても増配は下落耐性があるといっていいでしょう。

VIGI設定以来のパフォーマンスをバンガードの米国除く全世界株式ETF(ティッカー:VEU、緑)と米国外高配当株ETF(ティッカー:VYMI、青)、S&P500と比較してもVIGIが有利。

わたしも高配当ETFは好みますが、4年の結果を見ると両方買っておくっていうのが分散観点でもいいのかなと考えています。
VEUに対しても上回ってるのってファクターが関係しているのか?と思って調べてみたら、VIGIはクオリティのファクターが強い。

VEUと比べても高いので、個人的に「クオリティファクター」のある企業に投資するというのは、個人的に重視していいのかなと考えています。


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