ライフサイクル投資術は株式にレバレッジ2倍なので、レバレッジ2倍のETF(SSO,UBT)のポートフォリオを検証してみた
ライクサイクル投資術を読みまして、時間分散の考え方に関してはなるほどなとおもうところがありました。
同時にレバレッジも2倍まで且つ年齢とともに下げてくと書いてあるので、よく紹介されている3倍の手法よりはいいのですけど、個人的にはモヤモヤした感が残るので手は出さないかなというのが今のところの考えです。
株価が大きく下がったこの時期に、時間分散✕レバレッジの「ライフサイクル投資術」を読んでみました - 関東在住福岡人のまったり投資日記
今週に入って日経平均もNYダウも下がっておりますが、株価が下がるって割安になると買いたくなるというのが、競馬もやってる人間の正直な気持ち。まぁ、こじらせすぎて中山競馬が雪で中止になった分、本命でもない15番人気のクリノガウディー絡みを買っちゃう境地まで行くと、捻りすぎて失敗しそうですが(降着制度によって外れてしまいましたが・・)。...
10年でレバレッジ型のETFはかなり登場していますし、運用年数も積み重ねてきています。
「低レバレッジ(2倍)の活用はリスクリターンバランス的に合理的」と書いてありましたので、ならば2倍のポートフォリオってどうなるのか?
2月からの株式の下落含めて調べてみました。
レバレッジポートフォリオ(2倍、3倍)のパフォーマンス
比較対象としてS&P500:米国長期債ETF(TLT)=50:50のポートフォリオ、それぞれに2倍、3倍とレバレッジをかけたらどうなるかをバックテストしてみました。

2倍レバレッジはSSOとUBT、3倍レバレッジはSPXLとTMFを使用します。

過去10年程度のパフォーマンスを調べると、シャープレシオやショートレシオはレバレッジ賭けないポートフォリオがよいものの、過去のリターンはレバレッジをかければかけるほどよいという結果になってます。
最悪の年度パフォーマンスや最大下落幅が15%超えないという意味では2倍は悪くないように見えますね。
過去10年のパフォーマンスは圧倒的ではありますが、3倍となると下落幅も大きくなっています。

ちなみに株式が下がった2020年の3カ月パフォーマンスが以下の通り。

あとは3月前半にあった債券も株式も下がった時にどうなるかは気になることろです。
加えてETF以外にもレバレッジETFはあるのですけど、例えばハイイールド債あたりのようなちょっと主要から外れたETFだと償還リスクや取引禁止リスクはあるでしょう。
株式だけレバレッジをかけた場合はどうなのか?
では、ライフサイクル投資術のように株式だけ2倍のレバレッジをかけるとどうなるのか?

株式:債券=50:50の3つのポートフォリオで、ポートフォリオ2が株式のみレバレッジ2倍、ポートフォリオ3が株式、債券両方レバレッジ2倍です。

シャープレシオやショートレシオはレバレッジかけたほうが数値はよいです。あと、株式だけレバレッジかけると米国株との相関性が高くなります。

パフォーマンスとしてはやはり下落幅は大きくなりますが、株式が下がってもS&P500単体よりはいいですね。
年度別のパフォーマンスは以下の通りです。

株式だけレバレッジは債券が下がった年(2013年、2015年、2018年)は両方レバレッジよりもパフォーマンスがいいものの、2020年なんかはまさにダメな年といえそうです。
この10年基本債券と株式が上がってる年が半数ですから、ポートフォリオ3がもっともよいパフォーマンスのことが多いです。
3倍と比較した結果を見ても、レバレッジ2倍というのはリスクまで考えるとわからなくもないというのが個人的な印象ですね。
ともあれインフレになった時にどうなるのか?と疑問に残る面はありますので、リスクを意識で問題ないかをよく考えるべきだと個人的には考えます。
いま株式や債券にレバレッジかけるかというと、まだ底じゃない可能性考えたらないかなという考えです。


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