fc2ブログ

関東在住福岡人のまったり投資日記

関東在住の三十路福岡人が海外ETF、インデックスファンド等の投資について語ります
MENU
【スポンサーリンク】
Top Page > オススメ本 > 投資関連本 > 3つの組み合わせで構成する最強ポートフォリオとは?アルファフォーミュラを読んで
投資関連本

3つの組み合わせで構成する最強ポートフォリオとは?アルファフォーミュラを読んで

ALPHA-FORMULA.jpg

月曜に株式が大きく上昇したりしていますが、仮に都市封鎖状態の効果で感染者がようやく終息し始めたといっても、じゃあそこからどうやって解除していくんだという点は疑問に残るんですよね。

感染者の規模が現状の日本くらいだったらまだなんとかなるでしょうけど、日本の10倍以上の規模になると、解除していっても再感染のリスクがあるように見えてます。

そういう状況下での株式の上昇ですので、個人的には少額賭けるくらいにしておいて、株式全力はリスクが高い時期かなと考えています。

ということで株価の下落耐性のあるポートフォリオというのは株価が好調だった昨年から考えていて、その一環として「アルファフォーミュラ」を読みました。

著者のローレンス・A・コナーズとクリス・ケインは、マーケット調査会社であるコナーズ・リサーチのCEOと定量分析を行う上級研究員で、トレードシステムの設計と開発の専門家が考えたポートフォリオについてまとめた一冊になります。

①定量的投資戦略、②行動ファイナンス、③第1原理(市場は上昇、下落、緊張状態の時期の戦略)に基づくポートフォリオの効果や前提が説明されています。

アルファフォーミュラポートフォリオは上記の3つから導き出した手法の違う4つの戦略から構成されており、リスクとリターンを考えると見事なものとなってます。

もちろん4つの戦略をすべて賛同というわけではないのですけど、こういう戦略は個人的には好きです。

スポンサードリンク

アルファフォーミュラポートフォリオを構成する4つの戦略


アルファフォーミュラポートフォリオは以下の4つの戦略と比率で構成されています。

  • ライジングアセット戦略 30%
  • CRウィークリー・ミーン・リバージョン戦略 30%
  • CRダイナミックトレジャリー戦略 20%
  • ETFアバランチ戦略 20%

各戦略を簡単に説明すると、ライジングアセット戦略は株式や不動産など世界のリスク資産が上昇する時期にはそれらを買い、そうでないときは優良債権を買う戦略です。

長期的には価格がトレンドを形成しがちという傾向を説明していて、レラテイブストレングスとかモメンタムの思想です。

CRウィークリー・ミーン・リバージョン戦略は強気相場のときに極端に押した株式を特定して、それらが平均回帰する傾向から利益を得ることを目指す戦略です。

この2つの戦略で長期と短期、上昇と下落の両方の相場に分散していることにもなります。

CRダイナミックトレジャリー戦略は市場が緊張状態の時期に対応するための戦略で、安全資産の米国債を使って、市場の動きに応じてデュレーション(金利変化に対する債券価格の感応度)を調整するものです。

最後のETFアバランチ戦略は、トレンドを見て世界中のETFを使って、弱気相場のときの短期的な上昇で空売りを目指す戦略です。

上昇、下落、緊張状態の相場に対応した戦略で構成されているため、パフォーマンスとリスクを考えると大きなリターン、低いドローダウン、低リスク、高いシャープレシオ、大きなアルファ、低ベータと非常に優秀です。

Alpha-Formula1.jpg
Alpha-Formula2.jpg

個人的にはこういうポートフォリオを組んでみたいなと思いますね。

ライジングアセット戦略とCRダイナミックトレジャリー戦略はなかなか面白い


ライジングアセット戦略は以下の投資手法です。

  • 毎月最終取引日にモメンタムスコアが高い5つの資産(S&P500、米国小型、NASDAQ、米国外先進国、新興国、米国REIT、適格社債、金、米国短期、中期、長期債、トータル債券)に投資する。
  • 上位5つに入っていたが、その後に外れた資産はどれも売る。
  • 過去63日間のボラティリティの逆数で重み付けをする。

似たような手法としては以下に近いかと思いますね。

売買回数月1回と一番少ないことを考えると、この戦略が個人的には一番良いように思いました。
rising-asset.jpg
CRダイナミックトレジャリー戦略に関しては、市場がリスクを回避して安全資産に資金が集中している時期に利益を出すことを考慮されていて、モメンタムを見てデュレーションを状況に応じて変えるのはなかなか面白いなと。

時期を見て、長期債⇔短期債なり、長期債買い増しとかに参考になるかと思いました。

平均回帰と行動バイアスの重要性


5章から8章で4つの戦略について説明されていますが、その前提となる1章から4章で説明されている、平均回帰と行動バイアスの重要性はほんと2月からの株価下落でもよく表れているなと思います。

コロナショック後ということで、先が見えない部分がありそれがまた見えてくると大きく下がることもあると思いますし、金融ショックにつながらなければ平均回帰で戻っていくのかなと考えます。

どうしても人間は想定外のことが起こるとパニックになりがちですが、平均回帰と行動バイアスを意識しておけばある程度下げにも動じないことがいれるかなと読んでいて感じましたね。

理想をいえばこの本でやってる投資をpythonでデータ読み取り→加工→判定→比率や配分計算あたりまで自動化したいんですけどね。なかなか時間がないのが困りものです。

個人的に意識している無相関の戦略に関してもこの本には書かれてるので、書いてあることをポートフォリオに活かしていきたいと考えています。

ポートフォリオの構築やクオンツ投資を考える人にはオススメできる一冊だと考えます。

スポンサードリンク
↓よろしければ応援・シェアお願いします↓
にほんブログ村 株ブログ インデックス投資へにほんブログ村 株ブログ 米国株へ
フォローする

更新情報を受け取る
follow us in feedly
関連記事

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

Trackbacks

trackbackURL:https://garboflash.blog.fc2.com/tb.php/2389-36204ac6
該当の記事は見つかりませんでした。