株式やREITだけでなく社債ETFも崩れている。海外ETFのレラティブ・ストレングス改め移動平均投資確認2020年3月度編
移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものが得られる投資法であるレラティブ・ストレングス。
それを主要な海外ETFの値動きに適用して確認し、移動平均線を見ながら相場の転換点(BUYシグナル→SELLシグナル、SELLシグナル→BUYシグナル)が近いかを確認するのに役立てるというのがこのシリーズの主な目的です。
概要と検証記事
レラティブ・ストレングスってナンだ!?レラティブ・ステトレングスその2~検証編~
レラティブ・ステトレングスその3~調査結果の記録~
前回の結果は以下の通りです。3,6,12ヶ月リターン計算方法
①3ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から3ヶ月前の月末価格 - 1
②6ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から6ヶ月前の月末価格 - 1
③12ヶ月リターン = 直近月末価格 ÷ 直近月末から12ヶ月前の月末価格 - 1
④3,6,12ヶ月リターンの平均 = (①+②+③)÷3
⑤12か月移動平均 = 12か月分の合計÷12
⑥3,6,12ヶ月リターンの平均がプラス 且つ 市場価格が12カ月移動平均を上回った場合BUY、それ以外はSELL。
株式もREITも総崩れの中、踏みとどまったのはグローバルヘルスケアETFのIXJのみ。海外ETFのレラティブ・ストレングス改め移動平均投資確認2020年2月度編 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
移動平均線を用いた手法であり株式投資でもモメンタム効果に近いものが得られる投資法であるレラティブ・ストレングス。それを主要な海外ETFの値動きに適用して確認し、移動平均線を見ながら相場の転換点(BUYシグナル→SELLシグナル、SELLシグナル→BUYシグナル)が近いかを確認するのに役立てるというのがこのシリーズの主な目的です。...
債券のETF
- TLT(長期債) BUY
LQD(投資適格社債) BUY→SELL
BND(米国債券) BUY
JNK(ジャンク債) SELL
BLV(米国長期債券) BUY
VCLT(米国長期社債) BUY→SELL
EDV(超長期米国債) BUY
REITのETF
- IFGL(米国除くREIT) SELL
IYR(米国REIT) SELL
セクターETF
- KXI(世界生活必需品) SELL
IXC(世界エネルギー) SELL
IXJ(世界ヘルスケア) BUY→SELL
VDC(米国生活必需品セクター) SELL
VHT(米国ヘルスケア・セクター) SELL
高配当系ETF
- HDV(高配当) SELL
VYM(高配当) SELL
VIG(連続増配) SELL
小型株とVTと米国外ETF
- VT(全世界株式) SELL
VSS(米国除く小型株) SELL
VB(米国小型株) SELL
VBR(米国スモールキャップ・バリュー) SELL
VBK(米国スモールキャップ・グロース) SELL
VXUS(トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)) SELL
VGK(ヨーロッパ) SELL
VWO(エマージング・マーケッツ) SELL
併せてリーマンショック時は株式につられて社債ETFもそれなりに下がる事象があったのですけど、その通りに社債ETFも価格が下がってSELLとなりました。
都市封鎖となりますと、適格社債はギリギリ適格な格付けの企業の問題が発生しますし、それは長期債に関しても同様。
主要中銀「禁じ手」踏み込む FRBが低格付け債購入 (写真=ロイター) :日本経済新聞
【ワシントン=河浪武史】新型コロナウイルスにより金融危機を上回る経済悪化が想定され、世界の中央銀行が前例のない資金供給策を連発する。米連邦準備理事会(FRB)は一般企業に間接融資する緊急措置を発動。
株式を個別に見ていくと、特定のセクターとかでは下落耐性が3月末時点でも見られてますので、この傾向はしばらく続く可能性があるでしょうね。
短期ではあるが債券も株式も売られていた3月
結果的に先月一ヶ月で見ると債券ETFの価格はほぼ横倍なのですが、以下の記事から引用しますけど、2週間くらい金利が不安定で債券も株式も売られた時期がありました。
2-3月は株式市場が大きく売られました。ごく短い時間だけですが、「売れる資産であれば、株だろうが国債だろうが何でも売る」極端な動きも見られたように思います。 渦中にいるときには気づけなかったのですが、今になって振り返ると一瞬だけ見られた「売れる資産は何でも売る動き」は、あと少しで債務危機につながる状態にあったのではと感じます。 少し時間をおいた今だからこそ、2-3月の市場で何が起こっていたのかを振

結果的に月末集計でダメージを抑えられはしましたが、短期的には両方下がることがあるというのは、今回のコロナショックで把握できてよかったと考えています。
4月に入って株価が上昇傾向で、このままの価格推移ならばリバランス兼ねた夏のボーナスは債券も多少は買う必要があるかもなという感じになりつつあります。
シナリオは2ヶ月くらい複数考えると同時に、10万ちょっとのNISA枠を4月に埋めると考えていた案は今のところ後退ですね。
この回復のビッグウェーブに乗り遅れるな的な一級フラグ建築士の方が動くと余計に見送るかもしれませんが、そういう人見かけないしなぁ。
個人的には意識的に下落耐性を期待した株式ETFの効果を感じることができましたので、コアは維持するのは問題なく、サテライトの部分を別の方向に伸ばすという形を整える方針で悪くなさそうと考えています。
底値はさらに先にあるかもしれませんが、ポートフォリオをいじくり回しつつ、嵐が通り過ぎるのを待ちたいと思います。


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