直近1ヶ月の米国市場のETFの動向を調べてみたが、QQQやLQDに流入が目立ち、BNDやTLTは資金が流出している
NYダウの最高値が2/12ですからそこから2ヶ月が経過したことになります。
4月に入って株価は上昇傾向ですが、債券ETFの価格もFRBが社債の購入を発表した影響で上昇しています。
ちょうど2ヶ月経過と、前回調べた1ヶ月前とは空気が変わりつつある印象を持ったので、状況を確認するにはいいタイミングかと考えました。
株式が下落した直近1カ月間の米国市場のETFの動向を調べてみたが、VOOやVTIには資金が流入している - 関東在住福岡人のまったり投資日記
NYダウが最高値をつけたのが2/12でそこから1カ月が経過しました。1カ月でマイナス20%を超えまして弱気相場入りと状況が一変しています。荒れ模様な相場ですが、じゃあどんな資産に資金が流入しているのかは気になりました。...
2020/3/11~4/10 1カ月間の米国籍ETF資金流入トップ10は株式と短期債が入り乱れる状況
まずは直近1カ月間の米国籍ETF資金流入トップ10を見てみましょう。

トップはS&P500ETFのSPY。VOOやVTIもトップ10に入ってますので、1ヶ月前よりも株式ETFに流入が目立ち始めてます。
NASDAQに連動するQQQが4番目にランクインしていますし。
一方で、BILやSHV、SHYといった短期債にも流入が目立ちますので、警戒感を下げてる人はそんなにいない状況なのが見て取れます。
FRBの社債買い取りの発表で適格社債ETFのLQDとハイイールド債ETFのJNKがランクインしているのはわかりますが、原油価格に連動するUSOは意外でしたね。
2020/3/11~4/10 1カ月間の米国籍ETF資金流出トップ10
では逆に流出の方はどうなってるのか?

AGG、TLT、BND、TIP、MINT、MBB、BIVと米国債ETFが目立ってるんですよね。
直近2ヶ月の価格を見ると上がってるので、この傾向は意外だなと思いました。

新興国関連が目立たなくなった一方、欧州の影響を懸念してなのかEFAが5番目にランクインしています。
NY最高値の2/12からの動向を見てみると
直近1ヶ月を見てきましたが、では株式が下落を始めた直近2ヶ月だとどうなるのか?

流入ではVOOとVTIがランクインしていますが、BIL、SHYやSHVといった短期債が目立ちます。
ここ1ヶ月資金が流入しているUSOやLQD、QQQも上位に入ってます。
金ETFのGLDやヘルスケアセクターにも資金が 流入してました。
一方流出は直近2ヶ月で見ると新興国のEEM、金融セクターのXLF、日本株のEWJがランクインしています。
直近1ヶ月で上位に来てないのを見ると、これらの価格は比較的落ち着いてきているといえそうです。
株式も回復中だが短期債にも資金が流入している状況では、なかなか予想が難しい状況ですけど、引き続き定期的に動向をウォッチしつつ、次の投資を考えたいですね。


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