コロナショックでiシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)がどうなってるのか確認してみた
基本ほぼ休みのゴールデンウィークとなってしまいましたので、Amazonで本を8冊ほど購入。
純粋な投資関連100%の本は2冊で、それ以外は投資にふれてる本が1冊という感じなのですけど、その一冊の中でポートフォリオについて書かれてたんですね。
その中で「iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF(ティッカー:PFF)」も載っていて、そういえば優先株ってコロナショックでどうなってんのかなと。
エネルギーセクターほどではありませんが、金融セクターも冴えない状況ですので、リーマンショックに近い動きになってる可能性もありそうですし。
本の中で投資理由は配当目当てのようでしたが、株式だけでなく債券と比べてどうかも含めて確認してみました。
iシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)の現状
まずポートフォリオの特性としてPERやPBR、配当利回りは以下の通り。

PERもPBRも割安と言っていい水準。分配金利回りは過去12ヶ月の方を見ると6%台です。
業種は金融が45%、公益事業、保険、不動産も比率が高い。配当に傾斜している感あり。

ちなみに組入れトップはブラックロックの現金、米国の短中期国債などに投資するファンドになっていました。

優先株PFF vs S&P500
期間としてまずは年初来でPFFとS&P500を比較してみました。

値動きは似ていますが、わずかにPFFが上回っていました。
金融セクターはこの期間でS&P500を下回ってますから、分散効果が現れてるともいえそうです。
ちなみにNYダウ最高値の日から比較してもPFFが上。

ただし、年初来のマイナス幅はPFFの方が上だったりします。
優先株PFF vs 米国債ETF(BND,LQD,TLT)
PFFは毎月分配がありますので、性質的に近い米国債ETFとも比較してみました。
比較対象はトータル債券のBND、適格社債のLQD、長期債のTLT。

年初来で見ると米国債ETFは全てプラス。
値動き的には適格社債と比較的近い動きをしていますが、ボラティリティはPFFの方が高いです。
NYダウ最高値以来でみても同じ傾向ですね。

一連のコロナショック以来で見ると、S&P500とあまりパフォーマンスが変らず、米国債ETFよりはボラティリティが高くマイナスという結果でした。
リーマンショック時と比べて金融危機とは別の感じなので、金融セクターがそこまで下がってないのはPFFにとってよかったのかなという気がします。
ちなみに読んだ本は優先株の比率が高めなポートフォリオも紹介されていましたけど、金融・保険・不動産の比率の高さを見ると個人的には長期投資に使うのはコスト面含めてちょっと気が引けるなぁという意見です。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- 31歳で1億円を貯めてリタイアしたクリスティー・シェン氏のポートフォリオ
- アルファフォーミュラの中で紹介されていた「ライジングアセット戦略」
- コロナショックでiシェアーズ優先株式&インカム証券ETF(PFF)がどうなってるのか確認してみた
- 現時点の底から1ヶ月経過したので、SPDRの米国株セクターETF、iシェアーズのグローバルセクターETFのPER、PBRを確認してみた
- 1年前に投資を始めたiシェアーズMSCIスイスETF(EWL)がいつの間にかプラスになってた