4%ルールに基づいた貯蓄率と投資リターンとリタイア(FIRE)までの年数の関係
リモートワーク生活が1ヶ月を超えまして、4分の1貯金法の記事の中でも書きましたが、お金の消費が落ちてるのは、出社するとペットボトル一本持ち込んでも自販機で追加の飲み物買ってたのがなくなったり自炊してるのが大きいと書きました。
よくよく考えてみれば、月2回はストレス発散のために帰宅方向とは逆の方向にいって贅沢をしているのがストレス解消の1つになってたので、その交通費+食費分もういてるのもあるでしょう。Suicaのチャージ額も明らかに減ってますし。
出張先で美味しいもの食べて帰るというのも、例えば北海道とか九州ならそれなりに手当がつきますけど、都内外れで外食贅沢すると出張費が入ってもマイナスですからね。
ともあれお金がより貯まるのであるならば、貯蓄→投資の流れを加速させたいなと、2週に1回リモートワークで切れそうになることが発生している現状強く思うのです。
そんな状況下で、大型連休はスポーツ関連が公営ギャンブル以外やってない現状読書するかと言うことで、FIRE(アーリーリタイア)の本を読みました。
その中で、貯蓄率と投資リターンとリタイアまでにどれくらいの年数がかかるのかを表したグラフは非常に興味深かったです。
4%ルールに基づいた投資リターンと貯蓄率とリタイアまでの年数
4%ルールというアーリーリタイアを目指す人にとって指標となるものがありまして、これはトリニティ大学の教授が「株式と債券半々のポートフォリオで引き出し率4%、インフレ率に応じて調整する」というモデルで分析したところ、96%の確率で30年後にポートフォリオがまったく減少しない分析結果を1998年に発表したものです。
今年に入ってからは「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」でも紹介されていまして、以下の本では4%→7%とかのシミュレーションも載ってたりします。
そんな4%ルールに基づいた投資リターンと貯蓄率から算出したリタイアまでの年数のグラフが以下(算出方法は補足でdiamondのサイトに公開中)。

このグラフがいえることは収入が関係なく、重要なのは貯蓄率ということ。
グラフの見方として例えばアメリカの平均貯蓄率が5%~10%で、投資のリターンが6%~7%と仮定すると、リタイアまでの年数は40~50年で、20代から働いたらそんなもんだよねという話になります。
ちなみに著者夫妻の年収は税引き後125000ドル、貯蓄率は52~78%なので10年経たずに100万ドル貯めれたのは必然でしょう。
貯蓄率が低いと投資リターンの変動がリタイアまでの年数に大きな影響を与える
このグラフは他に2つの見方があって、例えば貯蓄率を5%上げるだけで、リタイアまで約5年短くなると言うこと。
4%ルールに基づいてますので、当然と言えばそれまでですが。
そしてもう1つの見方は投資リターンの変動が貯蓄率が高いほど収束していくこと。
つまり貯蓄率が低いと投資リターンの変動がリタイアまでの年数に大きな影響を与えるということです。
正直本多静六の4分の1貯金法(手取り貯蓄率25%)でもここまで投資リターンに影響受けるのかと思いましたね。
貯蓄率5割近くになると、投資リターンによるリタイアの年数の変動が10年程度まで下がりますので、ある意味本多静六の手取り4分の1に加えてボーナスは全額投資というのは貯蓄率を右に持って行く上で肝なんでしょう。
節約頑張ろうという気になります。
グラフから投資リターン10%でもリタイアまで結構きついことがわかりますので、個人的にはリターンほどほどで貯蓄率を上げるというのがアーリーリタイアでベターな戦略かなと考えます。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事
-
- テレワークが来月終了しそうな情勢だが、セミリタイアのために稼がねばならずモヤモヤする
- 生活防衛資金の応用版?現金クッションという考え方
- 4%ルールに基づいた貯蓄率と投資リターンとリタイア(FIRE)までの年数の関係
- コロナショックで考えるセミリタイアに向けた投資は、リスクを抑えて資産を着実に増やすことを意識したい
- FIREとはならないかもしれないが、もう仕事は後10年でいいやといまは思う