経済危機でも武器になる初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略
大型連休向けに本を7冊買ったのですが、9連休折り返し日(5/2)時点で6冊を読み終わってるという状況でして、休日が続きどこにも出かけないとこうなるといういい経験になりました。
7冊買う際に数冊は投資関連の本を入れたいと思ったのですけど、Amazonのランキング見てもこれはという本はなかったのですが、投資系ブログで紹介されていた(参考)本を買って読みました。
購入して読んだ本は「初心者でも勝率99%の株ポートフォリオ戦略」です。
著者の山本潤氏は和光証券やクレイフィンレイなどで運用経験が20年以上のキャリアで、投資手法としては数学や確率論を使った手法になります。
タイトルは大げさだなと思いますが、長期投資思考ですし、書いてある内容も素直に納得できるもので、国内個別株にも投資をする人にオススメできる内容だと思いました。
印象に残った点をまとめると以下の3点ですね。
株式投資の六悪と長期投資
初心者向けに書かれた本ですが、1章で株式投資でやってはいけない以下6点をあげています。
- 信用取引をしない
- 集中投資をしない
- 回転売買をしない
- 値下がり狙いの空売りをしない
- 営業利益20億以下の企業に投資をしない
- IPO株や業績記録が短い企業に投資をしない
個人的にとくに上3つはやる気がないので納得がいきました。
また、2章では長期投資を行う上で以下を心がけていると書かれていました。
- 少数派として振る舞い、例外を見つける
- 情報は良でも早さでもなく質である
- 長期投資では業績の変化よりも利益率の高さ
- 株価は短期では振動に過ぎないが、長期では優良企業の業績はプラス成長が期待できる
- PERやPBRの低さはあてにならない利益の裏返しで長期の業績予想ができない
- twitterも日経新聞もニュースも見ない
とくに利益率の高さというのは重視した方がいいなと感じました。
リスクとリターンの計算方法
個人的に3章のリスクとリターンの計算方法は面白なと思いました。
計算式に関しては省略されてる部分もあるので前著の方を読み直す必要があるんでしょうけど。
3章で書かれていた以下の4つの項目は投資手法が多少違っていても意識したいですね。
- リターンは時間に比例する
- 金融の理論とは株価の変化を倍率でとらえることである
- 複利の効果は長期の投資ほど大きい
- 一般に、長期のシャープレシオは短期のものよりも高い
勝率99%を実現するポートフォリオ運用
4章5章を使ってポートフォリオの運用方法を解説しています。
個別株のポートフォリオかというと4銘柄+3本のETFなのは面白いなと。
チョイスされたETFもS&P500、NASDAQ、日経225なのも書いてある内容で納得できますし。
銘柄は山本氏が言及する最小の4銘柄ですが、外需と内需バランスよくというのは納得ですし、以下の3項目の条件でスクリーニングするのは米国株にも当てはまるのかなと思いました。
- 4年連続増収
- 直近の営業利益が13%以上
- 中期計画が発表されているか、存在すること
増収増益の重要性がよくわかる説明でしたし、この基準で国内株含めてどういう企業があるのか調べてみたいですね。
個人的に国内個別株をやる人にとっては読んでおいて損はない本じゃないかと考えます。


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