直近1ヶ月の米国市場のETFの動向を調べてみたが、4月とは異なりヘルスケア(XLV)への流入、新興国株からの流出が目立つ
NYダウの最高値が2/12ですからそこから3ヶ月近くが経過しました。
コロナに関しては韓国や台湾だけでなく日本も含めて東アジアでは収束傾向が見られますので、ここから経済が再開される過程においてどれだけ影響が顕在化してくるかが今後の鍵となるでしょうね。
もっとも欧米は2次感染が発生しないのか?という気がしますし、東アジアは気候的なもので感染者が減りつつあるとすると南半球の国は心配になります。
さて、NYダウの最高値が2/12でそこから約3ヶ月が経過しました。株価が大分戻ってきていて、NASDAQ100指数は既に年始来から+4%となってます。
米国市場のETFの動向を定期的に調べていますが、現状の傾向が何か見えないかなと気になりました。
直近1ヶ月の米国市場のETFの動向を調べてみたが、QQQやLQDに流入が目立ち、BNDやTLTは資金が流出している - 関東在住福岡人のまったり投資日記
NYダウの最高値が2/12ですからそこから2ヶ月が経過したことになります。4月に入って株価は上昇傾向ですが、債券ETFの価格もFRBが社債の購入を発表した影響で上昇しています。ちょうど2ヶ月経過と、前回調べた1ヶ月前とは空気が変わりつつある印象を持ったので、状況を確認するにはいいタイミングかと考えました。...
2020/4/8~5/7 1カ月間の米国籍ETF資金流入トップ10
まずは直近1カ月間の米国籍ETF資金流入トップ10を見てみましょう。

先月までは流入にS&P500 ETFのSPYやVOO、VTIあたりが上位に来ていましたが、今月は流入トップ10圏外。
同様に先月まで上位にいた短期債ETFも上位から消えました。
FRBの社債買い取りの発表で適格社債ETFのLQDとハイイールド債ETFのHYGが先月に続いてランクインしています。
そんななかここに来てランクインしてきたのは、金ETFのGLDとヘルスケアセクターETFのXLV。
これまで目立ってなかった金に資金が流入してるのは興味深いですし、ヘルスケアセクターはコロナウイルスのワクチンの開発への期待が膨らんでる印象を持ちます。
2020/4/8~5/7 1カ月間の米国籍ETF資金流出トップ10
では逆に流出の方はどうなってるのか?

上位2本のSPYとEFAはコストが他のETFと比べて高いのもあると思いますが、米国株(IVV、VOO、IWM)、米国外先進国(IEFA)、新興国(VWO、IEMG)と株式ETFが軒並み資金流出しています。
上位2本を除くと新興国株の流出が一番大きそうに見えています。
NY最高値の2/12からの動向を見てみると
直近1ヶ月を見てきましたが、では株式が下落を始めた直近2ヶ月だとどうなるのか?

流入ではVOOとVTIがランクインしていますが、BIL、SHYといった短期債が目立ちます。
ここ1ヶ月資金が流入しているUSOやLQD、QQQ、XLVも上位に入ってます。
一方、流出は株式ETFが米国、米国外先進国、新興国とまんべんなくという感じですが、新興国ETFが3本入ってるのが特徴的かと。
個人的にVWOの価格で新興国株式は見てるので、36ドルくらいまで戻ってきた中では、逆張り的に投資をするかというと微妙かなと思います。30ドル前半くらいなら買ってみる価値はあるかと思いますけど。
先月からNASDAQ100のQQQとヘルスケアセクターのXLVの強さが目立っていますが、ハイテク関連は雲行きが怪しい企業もありますので、これが続くかは注視したいです。
引き続き定期的に動向をウォッチしつつ、半期に一度大きく投資する来月の投資を考えたいですね。


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