バークシャー・ハサウェイの「フロート」の考え方は、資産運用にも通じる
バフェットとマンガーによる株主総会実況中継で、バークシャー・ハサウェイの1980年代中頃からの変遷や、それぞれの年代の話題などもわかって面白かったですね。
各事業に関する質問は当然多いでしょうから、その回答に割かれている部分は多かったです。
その中でも保険事業に関しては毎年のように出てきていましたね。
バフェットとマンガーによる株主総会実況中継はバークシャー・ハサウェイ30年の変遷もよくわかる本 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
投資関連本は月1冊は読んでいますけど、中にはウォーレン・バフェットの考えがよく反映された本もあります。ただ、ウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーの本に関しては毎年出てる印象ですけど、個人的には最後に読んだのは以下のマンガーの本だったかなと。...
同時に読んでいてこれは個人の投資においても通じることだなと。
損保事業の「フロート」とは?
バークシャーは1996年にガイコを完全買収、非公開化したほか、ジェネラル・リやNRGを買収しています。
バフェットやマンガーも語ってますが、保険会社のビジネスがバークシャー・ハサウェイにとって重要である理由は「フロート」と呼ばれる資金の存在によるところが大きいです。
フロートとは保険加入者が払い込んだ保険料のうち、保険金の支払いに充当するための準備金などすぐに出てゆくと思われる費用を差し引いた、残りのお金を指します。このお金は運用に回すことが出来るわけです。
お金を先に受け取り、支払いが後になるビジネスモデルだと、フロート資金はいずれ他人の手に渡りますが、それまでの間は自分の利益のためにその資金を運用する機会となります。
個々の保険契約自体は新規と解約による増減がありますが、保険会社が保有するフロートは保険料の規模に応じて比較的安定的に推移することが多く、事業が拡大するとともにフロートも増加します。
もちろん災害などでフロートが減る場合もあるのですけど、減少は非常に緩やかであり、収益構造も巧みに設計されており、保険事業が不平等なほどに強靭な財務力を誇る根幹となるものです。
1989年フォーチュン500で205位だった企業が、30年経って12位まで上昇した理由の1つと言えるでしょう。
節約→投資や配当再投資にも通じる、投資への流れを作ることの重要性
もちろん保険事業を持ちつつ多角な企業に投資する仕組みなど再現することも難しいでしょうが(ソフトバンクはこういう形にしたいのかもしれませんが)、これは個人の投資にも関係するかなと思いました。
節約→投資や配当再投資で資産を増やすという意味でも「フロート」の考え方は資産運用にも通じるなと考えます。
いかに収入から節約→投資の流れと投資の中でも資金を回して増やすという流れって、若いうちから重視しているとスタンスも変ってきますし。
これから副業とかが当たり前になる時代の場合は重要性もあがると思いますし。
投資を始めて9年近くである程度は資産を増やすことができた現状、フロートの考え方で生きたお金の資産を回して、総資産を増やしていきたいです。
そのためにも「フロート」の考え方を応用していければと考えています。


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