グロース(VUG)とモメンタム(MTUM)がプラスで、バリュー、高配当、小型株が冴えなかった2020年上半期
昨日は2020年上半期のセクター別のパフォーマンスを見てきましたが、他に調べておきたいなという意味では、バリュー、グロース、低ボラティリティ、モメンタム、サイズ、配当のスマートベータ別みたいな区分けでどうなってるかが気になりました。
株価が上昇しているのに半期別でみてみるとモメンタムが不調だったりと不思議なことも起こりますし。
モメンタムが不調?2019年米国株のスマートベータ(バリュー、グロース、低ボラティリティ、モメンタム、サイズ、配当)のパフォーマンスを調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
色々と2019年のパフォーマンスについて年明けから見てきましたが、個人的に重視しているファクターに関しても最後に調べておこうかなと。アメリカ市場では低ボラティリティETFへの資金流入が目立っていましたし、下半期で見るとクオリティファクターETFも流入のトップ10に入ってきてますし。...
対象としたETFは以下の通りです。
クオリティ:iShares MSCI USA Quality Factor ETF (ティッカー:QUAL)
サイズ:iShares MSCI USA Size Factor ETF (ティッカー:SIZE)
モメンタム:iShares MSCI USA Momentum Factor ETF (ティッカー:MTUM)
低ボラティリティ:iShares MSCI USA Minimum Volatility ETF (ティッカー:USMV)
バンガード・米国増配株式ETF(ティッカー:VIG)
バンガード・米国高配当株式ETF (ティッカー:VYM)
バンガード・スモールキャップETF(ティッカー:VB)
バンガード・米国バリューETF(ティッカー:VTV)
バンガード・米国グロースETF(ティッカー:VUG)
ゴールドマン・サックス・アクティブベータ米国大型株ETF(ティッカー:GSLC)
※iSharesとゴールドマンサックスのETFは日本の大手ネット証券では買えません。
2020年上半期のパフォーマンス

棒グラフは左からクオリティ(ティッカー:QUAL)、サイズ(ティッカー:SIZE)、モメンタム(ティッカー:MTUM)、低ボラティリティ(ティッカー:USMV)、増配(ティッカー:VIG)、高配当(ティッカー:VYM)、小型株(ティッカー:VB)、バリュー(ティッカー:VTV)、グロース(ティッカー:VUG)、マルチファクター(ティッカー:GSLC)、S&P500です。
コロナショック下でしたが、グロース株のVUGは大きくプラス。モメンタム株のMTUMもプラスとなりました。
一方、S&P500もマイナスだったりするわけですが、それよりも目立ってマイナスなのは、小型株、バリュー株、高配当株といった面子。
相場が好調だった2019年も同じ比較でパフォーマンスが悪い3つと重複していますので、バリュー株とか小型株には厳しい時期が続いているという印象ですね。
興味深いのはピンクの低ボラティリティ。
普通にS&P500を下回っていて、コロナショック下ではS&P500がマイナスになった時の下落耐性が期待した感じではないという印象ですね。
過去1年で見るとプラスのETFは多い
じゃあ過去1年で見てプラスなのはどれくらいあるのか?ということで昨年7月1日~2020年6月30日までの結果が以下の通り。

ここでもグロース株が頭抜けていて、モメンタムが2番目なのは変わらず。
ただ、S&P500はプラスですし、クオリティ、増配、マルチファクターあたりもプラスですので、あれだけ下がった中1年前と比較してプラスならいいかなと思いますね。
まぁ、わたしの運用方針がプラスになってるファクターに投資しているというのもありますけど(高配当と小型でマイナスになってる部分もありますが)。
マルチファクターのGSLCに関しては評価要素のファクターが、バリュー、モメンタム、クオリティ、低ボラティリティなので、モメンタムとクオリティを評価しているのが大きいでしょうね。
ウォール街のランダム・ウォーカーでも紹介されてますし、個人的には買ってみようかなというアイデアがあるETFの1本だったりします。


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