コロナショック後「経済的な堀」はどうなっているか、マーケット・ベクトル・モーニングスター・ワイド・モートETF(MOAT)で確認してみた
侵入できない「堀」で守られた経済上の城である「経済的な堀(economic moat)」という言葉は米国株に投資をする人なら聞いたことがあると思います。
とくに長期投資を志向する人にとっては「千年投資の公理」なんかにもありますけど、優良企業というのは意識している人は多いかと。
で、この堀のある企業ってコロナショック後大丈夫なのか?というのは気になるところです。
そんな侵入できない「堀」で守られた経済上の城である「経済的な堀(economic moat)」を持つ企業に投資できるETFがあればいいのにという願望を叶えたのが、「マーケット・ベクトル・モーニングスター・ワイド・モートETF(ティッカー:MOAT)」です。
経済的な堀を持つ企業に投資をするのですが、堀を持っているはずなのに投資先を大規模入れ替えを行ったりする面もあります
ETFを運用する会社には経済的な堀がある?マーケット・ベクトル・モーニングスター・ワイド・モートETF(MOAT)定点観測 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
侵入できない「堀」で守られた経済上の城である「経済的な堀(economic moat)」という言葉はウォーレン・バフェットだけでなく、長期投資思考の人が使う言葉の1つといえるでしょう。とくに長期投資を志向する人にとっては「千年投資の公理」なんかにもありますけど、優良企業というのは意識している人は多いかと。..
銘柄入れ替えがダイナミックですので、昨年8月からどこが変わったのか確認してみました。
マーケット・ベクトル・モーニングスター・ワイド・モートETF(MOAT)は前年とほぼ比率は変わらず
まずセクター別の比率を見ていきましょう。

前年と比率が若干変わっているのとはいえ、情報技術、ヘルスケアの2トップで、生活必需品と金融の比率も高い傾向です。
去年はREITも1%くらい組み込まれてましたが、いまは除外されているようです。
去年と傾向変わらないということは、堀を持つ企業が多いのは組み入れ比率の高いセクターなのかもしれません。
マーケット・ベクトル・モーニングスター・ワイド・モートETF(MOAT)構成企業
次に構成企業を見てみましょう。
2017年25銘柄→2018年46銘柄→2019年52銘柄→2020年49銘柄と50銘柄前後でここ3年は安定しているようです。
組み入れ上位10社は以下の通り。

ハイテクのキラキラした銘柄もありますけど、ボーイング含まれてるのは意外でしたねぇ。
昨年が以下の組み入れだったのですが、8社ほど入れ替えています。

モーニングスターのレーティング★5のマーケット・ベクトル・モーニングスター・ワイド・モートETF(MOAT)のパフォーマンス
MOATは名前の通りモーニングスターが堀の評価をしているのでレーティングは以下のように高いです。

では、他のETFと比較するとどうなのか?比較対象として米国株全般のバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカーVTI:青)、とS&P500(緑)と比較してみました。

過去1年VTIやS&P500と互角ですがやや負けてます。直近1か月がS&P500よりもよくないようです。
ただ、5年のレーディングが★5なだけあって、過去5年や設定来の8年で見ると、VTIやS&P500をアウトパフォームしてます。


経済的な堀を持つ企業ならば上位の入れ替えが激しいはずないのでやや疑問を持ちますけど、運用は比較的うまくいってるようです。
コスト面ではちょっとお高めな感じではありますが、サテライトや米国株に個別投資する場合に参考にできるETFじゃないかと思います。


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