ハイテク株がバブルだろうがバブルでなかろうが、投資家も企業も環境に適応していかないといけない
twitterなんかをながめておりますと、ハイテク株バブルじゃないか?という意見が以前よりも増えてきている気がします。
流石に先週Zoom株が一日で50%も上がったのを見るとバブルかもと思う人は多いかと。
「ニューノーマル」っていうのは確かだとは思うのですけど、コロナ前に戻ることもこれから増えてくると思うのです。
それを考えるとバブルだとは断言できませんけど、その気配はあるよなぁと考えます。
結局投資をする上でどうするかというかとバブルだろうがバブルでなかろうが、適応して生き残ることかなと。
それは企業にも言えることで、この状況から生き残る企業はバブルだった後により強固になるんじゃないかと。ウォルマートが必死に現状に適用しようとしているのなんかはまさに好例と言えるでしょう。
とくに適応的市場仮説の本読んで共感することが多かったので、バブル臭のするハイテク株を見てると適応しないとなと思うのですね。
バブルでなかったとしても変化に適応していかないといけない。
適応的市場仮説のアンドリュー・W・ローは以下の点を述べていました。
- 投資家が市場への適応を競っており、その投資自体が環境を変化させ、ある時期に有利だった投資手法は変化した市場では優位性を失う。
- あるいは不利に転じるというモデルでも、持続的な勝者(市場平均のパフォーマンスを長期にわたって持続的に上回る者)は存在しなくなる。
この後ハイテク株がバブルになるかもしれませんし、バブルにならずにニューノーマルとなるのかもしれません。
ただ、市場は確実にコロナで変化しているわけですから、それに対して企業も適応しないといけませんし、投資家に関しても同様だと考えます。
そして、かつてよりも「投資家が市場への適応」しようとする動きは大きなものとなってますので、生き残る難易度も高くなってるでしょう。
ましてや新興企業に関しても既存大企業に追いつくというのが厳しい条件になってると考えます。
金も債券も最高値という状況で、相関性の低かった資産同士の結びつきが強くなってますし。
以前よりも難易度が上がってるわけですから、生き残るためにはリスク管理の重要度は上がるでしょうし、資産の上昇スピードも加速度が大きくなるのかなと。
なので個人的に守りの部分が重要になるときが近いうちに来るんじゃないかと。
株式など投資は続けるけどアクセルを踏みすぎず、変化に適用しながら生き残ることを意識したいなと考えています。
ゴールドラッシュ時のリーバイスのビジネスをやってる企業なのか?
Zoom50%は流石にと思ったのは、「シリコンバレーの金儲け」を読んでたのもあります。
シリコンバレーの強みは何かというと「失敗の肯定」と「ゴールドラッシュ時に結果的に一番儲かったリーバイス型のビジネス」なんじゃないかと思ったんですね。
で、Google、Amazon、マイクロソフト、アップルに関してはこれに該当するかと思いますし、セールスフォースとかもまだわからなくもない。
これらの企業ならば変化に適応できる可能性は高いようにも見えるのですが、じゃあZoomはというとTeamsやSkypeをマイクロソフトが持ってるのに、リーバイス的な商売になるのかなと。
フェイスブックほど用途が拡張的ではなくユーザもいないのにと思うんですよね。
変化に適応していく可能性もなくはないでしょうが、いま急速に上がってる銘柄はほんとに「ゴールドラッシュ時のリーバイス」になれるのか?
個人的にこれから適用して生き残る企業はというと「ゴールドラッシュ時のリーバイスのような商売ができる」って要素は大きいんじゃないかと考えています。


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