減配したSPYDの組入れ上位10社を、同じ米国高配当株のVYMやHDVと比較すると、投資する気にはならない
米国高配当株ETFの中で後発になるSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(ティッカー:SPYD)の人気が高いらしく、とくに20代30代とかでも米国上場ETFの中で人気なようです。
そんなSPYDが減配になったとの話題をtwitterで昨日あたりはよく見かけたのですが、そらそうなるよなと思いますし、個人的に投資する気にならなかった懸念事項が顕在化した感があります。
米国高配当株はここ数年不調で、前年同期比だとバンガードのVYMも9月は配当減ってはいますけど、2019年の推移と見るとそこまで変わりない状況です。というかETFに減配というのもなんかおかしな気もしますが。
バンガードほど分散して折らず、均等に投資してるのが影響が出たのもあるでしょうし、ronaldreadさんの以下の指摘は一理あるとは思います(ただし、銘柄入替えが激しいと上昇している株を入れ替えてしまうリスクあり)。
一時的に悪い可能性もあると思うので、一概にこの後ダメだとはいいませんが、個人的な意見として同じ米国高配当株ETFのVYMやHDVと組入れ上位10社を見比べるととても投資をする気にはなれないんですよね。少なくとも最近まではS&P500の配当利回り上位20%は高パフォーマンスを残してきてるから、配当利回り上位16%に投資するSPYDがゴミETFみたいに言われてるのは違和感がある。靴磨き少年理論だとみんながボロクソ言ってるので今後はアウトパフォームするでしょ(適当 pic.twitter.com/cti1WdpYR5
— 高卒非正規が株式投資でアーリーリタイアを目指す (@ronaldread_blog) September 19, 2020
SPYDとVYM、HDVの組入れ上位10社を見比べると、SPYDだけ違和感がある。
9/17付けのSPYDの組入れ上位10社は以下の通りです。

比較的構成銘柄は均等になってるので、組入れ上位にはないもののAT&Tやエクソン、シェブロン、ファイザーなども組入れ1%程度であります。
で、上位10社を見てダウはわかる、ブロードコムはなんか聞いたことあるとしても、それ以外の会社は・・となるとある程度米国株見てるわたしもよくわからない企業が半分。
もちろん以下のVYMやHDVの上位10社も日本人からしたら?って企業はあるでしょうけど、知ってる企業は複数あるっていう人多いと思います。


SPYD構成銘柄10社調べた上で投資ならば自己責任でいいと思うのです。
ただ、個人的に自分が理解してなかったり、わけがわからないものに投資をするのは、投資をやる上でやってはいけないことの上位に来ることではないかと考えます。
もうちょっと上位10社がVYMやHDVのようになれば投資も考えますが、現状のような構成なら手を出しません。
ちなみにアメリカのETF.comというサイトはETFのレーティングがでてますが、VYM95、HDV78に対してSPYDは42です。
オッズに目がくらんで馬券を外す人
わたしは競馬をやっておりますが、競馬素人と競馬場行くと、オッズがつくからといってどう考えても来ないやろという馬の組み合わせ(万馬券)買う人間って一定数いるんですね。
配当が高いからこっちだといっても中身理解してないで投資するの見るとこれと同じ事象のように思われます。
ちなみに競馬は格付の高いG1レースの週末となると、土日のスポーツ新聞の一面は競馬になります。
で、そこに見解を載せる記者や有名人は穴狙いスタンスの人が多いのです。仮に1番人気の馬本命でもこの馬加えると3連単10万だぞ的に書かれるんですね。要は配当つくと煽って食いつく要素があるわけです。
twitterやyoutubeやブログでSPYD推奨している人も配当率などで推奨してましたが・・本当にその人たちが心から奨めてものなのかはまず疑った方がいいと思いますし、まずは自分の頭で考えてからでしょう。
賞賛コメントばかりリツィートしてる人とかあまり信用しない方がいいと思いますけどね。
ブログのパターン的にダイレクト出版的な書き方で誘導してる人もいるので、もう少し周りは警戒したほうがいいでしょう。
最近出た「年100回配当」といういかにも配当重視の本があるんですけど、結局配当利回り4%という条件をあげておきながら、「利回りが高いほどいいわけではなく、配当の伸びなども考慮して低い方を選ぶ可能性もある」という方針。
ただやみくもに配当が高いからといって投資をしない方がいいと個人的には考えます。


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