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関東在住福岡人のまったり投資日記

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米国株

ハワード・マークス「将来は過去の出来事から推定するものだが、現状から推定は不可能。今は慎重になるべき時だ。」

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個人的に好きな投資家の1人としてハワード・マークスがいます。

バフェットやマンガー、ソロス、レイ・ダリオあたりほど知名度はないですし、ファンドの規模も小さいのですけど、考察してる内容は的を得ていて好きです。

「市場サイクルを極める」や「投資で一番大切な20の教え」は投資をするなら1度は読んでおいて損はない一冊だと考えます。


そんなハワード・マークスへのインタビューが日経の電子版に載ってました。

カリスマ投資家マークス氏 「市場にゆがみ、守りの時」  :日本経済新聞

新型コロナウイルスの感染拡大に揺れた金融市場は急回復した。「市場がすべてを見通して先々のことを織り込んでいると思うのは間違いだ」として、独自の洞察でミスプライスを見抜いてきた投資家は、今の市場とどう


今の市場とどう向き合っているのかに関して、「市場にゆがみ、守りの時」という見解を示しています。

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ハワード・マークスの見解まとめ


ハワード・マークスのインタビューから市場の現状の見解で印象に残ったのは以下の10点ですね。

  • マクロや財政・金融政策の見通しが実体経済より重視される。
  • 私たちは誰も踏み込んだことのない領域に足を踏み入れた。将来は過去の出来事から推定するものだが、今と同じ状況は過去一度も起きたことがなく、推定は不可能だ。
  • 「GDPに対し何%以上は危ない」なども事前にわからない。通貨を制御できる国で財政赤字は問題にならないという理論もあるが、それで済むとも思えない。不確実な副作用を伴いうる。
  • 流動性供給の根底には実体経済の弱さがあり、経済停滞とデフレ懸念が問題だと考える人はFRBの当局者にもいる。インフレデフレ両方に備えることはできず、どう転ぶか分からない。
  • 経済・政府・人々・企業の行動は狭いレンジでの変化に留まっていた。今年は違う。今回のようなパンデミックは過去になく、財政赤字や債務がこれほど膨らんだこともない。
  • 投資家は今後数年間は物事がずっと広い範囲で変動しうることを認識すべきだ。未来のことはわからないと知り、不確実性に備えるべきだ。
  • 投資に関して何が起きるか確信を持てたことなど一度もない。だからこそポートフォリオを分散し、リスクをヘッジする。1つの分野に偏ってリスクを取りすぎるのは避ける。
  • 私には性格的にも保守的なバイアスがかかっている。だが、不確実性の多さ、市場が3月の危機の底から既に急回復したことを考えれば、今は慎重になるべき時だ。
  • 慎重にカードを切り続けるには、リスクを減らし小さなリターンに耐えなければならない。耐えられない人もいるだろう。我々もいずれリターンを得るためリスクを増やすつもりだ。でも今はその時ではない。
  • 市場の期待値に応えられる企業にしか投資してはいけない。ただ、割高なIT株と売り込まれた旅行株のどちらが期待に届くのか。判断するのはプロであっても難しい。ITの知識のない人や、並の投資家は手を出さない方がいい。

断言しちゃう人の方がより多くの人を惹きつけるんでしょうけど、こういう保守的で断言もせず、正直にわからないと答える人の方が誠実だと、個人的には思うんですよね。

個人的に一番印象に残ったのは、慎重にカードを切り続けるには、リスクを減らし小さなリターンに耐えなければならない。という点ですね。

「不確実性の多さ、市場が3月の危機の底から既に急回復したことを考えれば、今は慎重になるべき」という考えなのでこういう考えになるのはわかるのですけど、こういう考えを持てるのは素直にすごいなと思いますね。

もちろん市場サイクルの本を出しているので、当然その後に我々もいずれリターンを得るためリスクを増やすつもりだ。とも言ってます。

いまは守るべきか、攻めるべきか両方同時にはできない


不確実性への備えとして、「ポートフォリオを分散し、リスクをヘッジする」と答えているのですが、その中で投資家が常に考えなければならないのは『いまは守るべきか、攻めるべきか』ということ。両方同時にはできず、選択する必要があると述べています。

個人的にはポートフォリオで分散の場合、1割攻めるリスク資産、残りは守りとかもありなんじゃないかと思いますが、ハワード・マクスの投資スタンスとして「市場の分析に基づく逆張り投資」というのがあるので、攻めるときは徹底的に攻めると言うことなんでしょう。

ハイテク一辺倒はどうかと思う一方、過度な守りを意識しすぎないというのは、保守的なわたしも注意すべき点。

なので、多少は攻めになる部分もポートフォリオに入れておいた方がいいなと考えてますので、昨年あたりからじわじわポートフォリオをいじってます。これが吉と出るか凶と出るかはわかりませんが。

2011年に「投資で一番大切な20の教え」を書いたときに、隣のビルで働いてるチャーリー・マンガーから「この本にあるのは全部簡単なことじゃない」「簡単だと思うのは愚か者だ」と言われたそうです。


だからこそ自信があるときや確信してるときに激しい賭けに出るときにもう1度見直すべきなのかなと。

まぁ、10年にわたって株価が上がる相場を経験しているので、なかなかそうはいかないのですけど、いまはリスク回避スタンスの方がいいんじゃないかと考えてます。

「無常」という概念


記事に書いてない動画の最後の方で印象に残ったことがあります。

大学時代の副専攻が「日本」だったマークス氏は「無常」という概念についてこう語っています。

物事は恒常的に変わり続けて、変化を予想したり止めたりできない。自分が知ることの限界を理解し、謙虚になることには真の価値がある。

来年で投資を始めて10年になるわけですが、投資に関しても自分の能力が万能ではないと考えてますし、バカな方だと理解しています。

だからこそ謙虚になって、色々と学ぶって姿勢は10年20年経とうが忘れないようにしたいですね。

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