「自由度の高い」新興国に投資するETF(FRDM)のパフォーマンスはどうなのか?
わたしはひねくれてる考えをすることが多い人間ですので、レイ・ダリオが中国の評価高いことを言ってるのをみて、逆に中国抜きだとどうなんだろ?と思って、中国抜き新興国株式ETF(EMXC)について調べました。
中国抜き新興国株式ETF(EMXC)について調べてみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
先月末に新興国の固有企業に関して調べたのですが、リーマンショック後冴えない新興国ですが、固有企業除外だとパフォーマンスが改善する傾向がありました。...
例えばBRICsといってもロシアは中国並みにあれですし、ブラジルもどうなんだ?という感じですね。インドもカースト制の名残は残ってますし。
で、中国だけでなくロシアなどの国も除くETFがあるんですね。
その名もAlpha Architect Freedom 100 Emerging Markets ETF (ティッカー:FRDM)。
人権や市民の財産が保障されている「自由度の高い」新興国 (台湾、韓国、チリ、ポーランド、南アフリカ、フィリピン、メキシコ、インドネシア、タイ、インド) の株式100銘柄に投資します。
さらに国営企業も除外しているようなので、タイとかインドネシアの国営企業が多そうな国もある程度フィルターかけてます。
そんなFRDMの中身やパフォーマンスはどうなってるのでしょうか?
Alpha Architect Freedom 100 Emerging Markets ETF (FRDM)詳細
FRDMは1か国の銘柄は時価総額が大きな10銘柄で、国営企業だけでなく流動性の乏しい銘柄も除外されてます。
経費率は0.49%とお高めになっております。
10カ国(台湾、韓国、チリ、ポーランド、南アフリカ、フィリピン、メキシコ、インドネシア、タイ、インド)に限定されておりますが、じゃあその構成はどうなっているかというと、他の中国抜き新興国株式と同様に台湾+韓国の2トップです。

意外にも台湾、韓国以外で比率が高いのはポーランドとチリ。
インドは組入れ比率低いんですね。
iシェアーズの中国抜きETFではなぜかインド株ETFに投資をしていたりしますので、それとなにか関係があるのかもしれません。

業種別で見ると情報技術が3分の1占めていて比率が高いです。

ロシアとブラジルが除外されてますので、エネルギーセクターの比率は低いですね。
個別企業を見るとやっぱり台湾セミコンダクターとサムソンが頭抜けてる構成になってました。

他の新興国株式とパフォーマンスを比較すると
設定が2019年ですので、設定来のパフォーマンスを中国抜き新興国株(EMXC)と新興国株式(VWO)と比較した結果が以下の通り。

中国株抜きのEMXCとほぼ変わんないという結果でした。
チリやポーランド組入れ比率が高く面白いなと思ったのですが・・インドの組入れ比率をもっと上げるとどうなるかは気になりました。
「自由度の高い」10カ国といっても右派と左派の政権交代で革命状態になる韓国や反政府デモ頻発のタイはどうなのかという感じもしますのでなかなか難しい。
となると自分でこれはという国をチョイスして投資かなということで、引き続きウォッチングしている国を中心に投資を検討していこうかなと考えています。


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