いつの間にかヘルスケアセクターが組み入れトップになっていたバンガード 米国バリューETF(VTV)
相変わらずS&P500やバリュー株をグロース株が上回るパフォーマンスを見せてる状況です。
ただ、3冠牝馬のデアリングタクトに3戦全て本命を打たず、明日牡馬の三冠がかかっているコントレイルにも皐月賞ダービーと本命にしてないひねくれ者の人間としては、バリュー株アリなんじゃね?と思うところもあるんですね。
ということで毎年この時期に確認しているバンガードの米国バリュー株ETF(VTV)の状況を確認してみました。
マイクロソフトが組入れから外れていたバンガード 米国バリューETF(VTV) - 関東在住福岡人のまったり投資日記
先週グロース株の状況を確認しましたが、相変わらずS&P500やバリュー株を上回るパフォーマンスを見せていました。Googleが量子コンピュータに関して発表したりと更に大きくなる可能性もあるとは思いますけど、逆張り的にバリュー株に投資するのも悪くないかなと。...
バークシャー・ハサウェイ(ティッカー:BRK.A)
JPモルガン(ティッカー:JPM)
ジョンソン&ジョンソン(ティッカー:JNJ)
プロテクターギャンブル(ティッカー:PG)
エクソン・モービル(ティッカー:XOM)
AT&T(ティッカー:T)
ベライゾン(ティッカー:V)
バンク・オブ・アメリカ(ティッカー:BAC)
ディズニー(ティッカー:DIS)
インテル(ティッカー:INTC)
ヘルスケアセクターが組み入れトップに
まずバンガード・米国バリューETF(VTV)のセクター別の比率を確認してみましょう。
昨年の同時期は金融セクターが4分の1近くを占める状況で、ヘルスケア、生活必需品セクターあたりも比率が高くなっていました。

これが1年経ってどうなったかというと、セクター別で見てもパフォーマンス悪くないヘルスケアセクターが組み入れトップになってました。

過去1年で見てもS&P500を上回ってるだけに、意外な印象です。
金融セクターは今後も金融政策の影響受けるでしょうし、日本や欧州よりも金利引き下げ余地のあるアメリカの銀行は結構きつい展開が続く可能性もあるかなあと思いますね。
続いて構成上位10社の状況。昨年はバークシャー・ハサウェイがトップで、携帯2社(AT&T、ベライゾン)、金融、ヘルスケア関連が目立っていました。

1年経ってどうなったかというと、ヘルスケアセクター増えたなぁという印象。地味にファイザーも11番目になってます。

個人的には上位10社は今買うの悪くないんじゃないと思う銘柄ばかりで、投資するには悪くないという印象です。
バリュー株ETF(VTV) vs グロース株ETF(VUG) 2020年10月時点
最後にバリュー株ETF(VTV)とグロース株ETF(VUG)のおもな特徴をまとめますと以下の通りです。
ティッカー | VTV(バリュー株ETF) | VUG(グロース株ETF) |
経費率 | 0.04% | 0.04% |
銘柄数 | 333 | 257 |
PER | 18.30 | 42.1 |
PBR | 2.10 | 8.7 |
分配金利回り | 2.95% | 0.74% |
昨年の同時期と比べてVTVはPERやPBRに関してはほぼ変わらずという感じ。
逆にグロース株のVUGはPERもPBRも大きく上昇しており、バブルかもと考える人がいるのもわかるレベルじゃないかという気もします。
ちなみにS&P(緑)とグロース株(青)とVTV(赤)を過去1年で比較すると以下の通り。

コロナショック後、ようやくVTVもプラスが見えてきているという状況です。にしても、グロース株をこうしてみてみると勢いがすごいですね。
バイデン支持している人且つ反トランプの人たち(例えばスティグリッツ)を見ても、ハイテク企業への課税に関してはバイデン当選の場合は進みそうな印象です。
ジョセフ E スティグリッツ/山田 美明 東洋経済新報社 2019年12月20日頃
これがグロース株とバリュー株の関係の転換点となるのか、政策の進展具合も含めて注視していきたいですね。


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