高橋ダン著:世界のお金持ちが実践するお金の増やし方
投資関連本に関しては月に1回Amazonのランキングを見るのと、パンローリングや東洋経済で面白い本ないかを探すことが多いです。
それ以外だと信用おけるブログないで紹介されていたり、人から紹介されたりしたときですけど、頻度はそこまでないという感じですね。
先月だったような記憶があるのですが、金に関してyoutubeでも語られてた的に当ブログにコメントされた方がいたので、高橋ダン氏の「世界のお金持ちが実践するお金の増やし方」を買って読みました。
その後、26歳でヘッジファンド会社を共同設立し、30歳でじぶんの 株を売却しシンガポールに移住、昨年日本に戻ってきたそうです。
youtubeだけでなくnoteなんかもやっていてマネタイズも相当やってる方のようです。
本を読んでいるとコモディティの記載が多いので、ヘッジファンド時代もコモディティのトレードしてた期間が長いのかなと思いましたね。
わかりやすく投資初心者向け
全般的にわかりやすく投資初心者向けという感じですね。
各章によっては内容が浅いと感じる人も結構いそう思う部分も結構ありました。
個人的に投資手法としても社債はハイイールド債選択したり、貴金属、原油、天然ガス、農業商品にも分散しているのはそこまでしなくていいのでは?と思うんですね。
もちろんコモディティ間の相関性は低い面もあるので、分散にはなるでしょうけど、そこまでやる必要はあるか?という印象を持ちました。
あとは、長期投資と短期投資をわけるのはよいと思います。
長期投資7~9割、短期投資1~3割も悪くないでしょう。短期投資の手法はチャート絡みなので1割くらいでいい気がしますが。
金はこれから30年でもっとも有望な資産?
貴金属やコモディティに幅広く投資することを説いてますが、その中で一番印象に残ったのは「金はこれから30年でもっとも有望な資産」という点。
金投資に関する主張をまとめると以下の通りです。
- インフレになったときに金は保健になる。
- 歴史的に見ると、消費者物価指数は遅かれ早かれ上がる。
- 大半の先進国中央銀行は国債を買っていて、国債を買う人がいなくなったとき、価格は暴落するリスクが高くなる。
- リーマンショックなど金融危機の際にも金の価格は下がりにくい。
- 金の価格を決めるのはFRBの紙幣印刷量で、直近20年上がってるのはFRBが供給しているお金の量が膨大になっているから。
- 1980年代の価格推移をみると、金価格とドル供給量が1対2の水準まで金価格が上昇するかのうせいがあるため、現在の水準から2,3倍程度に上がってもおかしくない。
- 現物保有がおすす円だが、ETFで問題なく金鉱株ETFも推奨している。
論理的にFRBと金価格の主張はロジックとして正しいと思いますし、一理あるかと。
ただ、FRBの金融政策がこれまで通りならばという条件付きだと思うので、そう簡単にうまくいくのかな?って思うんですよね。
デジタル通貨が出てきたときに結構変わるような印象を個人的には持ってますし、1980年代とは状況も違う面が結構あるので、個人的には半分くらいしか支持は出来ないかなと思いました。
ともあれ資産運用の基本のキから学ぶ上では悪くない一冊ではないかと思います。


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