バンガード・米国グロースETF(VUG)に見るグロース株の変遷
最近読んだ本の中に、「邪悪に堕ちたGAFA」という本があります。
巨大ITがいかに市場を独占するまでに至ったか、その過程が詳しく描かれているのですが、同時に巨大IT企業の負の側面が描かれていて興味深かったです。
邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った
posted with ヨメレバ
ラナ・フォルーハー/長谷川 圭 日経BP 2020年07月17日頃
とくにGoogleに関しては辛辣だなと思いましたし、ハイテクバブル時にIT関連企業にいた経歴があるおかげで、客観的に技術に関してもみれてるなと思いました。
で、読んでいてここ4,5年でグロース株の中身ってどれだか変わったのかなと。
相変わらずバリュー株に対して優位な、バンガードのグロース株ETF(VUG)の現状を確認してみた - 関東在住福岡人のまったり投資日記
円高になるかなぁとぼんやり思ってる状況でしたが、意外にも1ドル108円台を回復していて為替はよくわからないなと思う今日この頃です。同時に以前は見かけていたGAFA+マイクロソフトを買うという人も余り見かけなくなった印象です。...
現状データを残していた2016年~2020年の変遷を見てみました。
バンガード・米国グロースETF(VUG)組入れ上位の2016年からの変遷
2016年から時系列で2年おきに見ていくと、2016年のバンガード・米国グロースETF(VUG)って、フィリップモリスとかホームデポ、コカコーラも組入れられてたんですよね。

組入れトップのアップルでも6%程度でしたが、当時既にGAFAがトップ4を占めていました。
2年経って2018年になると、アップルは6%→8%まで拡大、Amazonは2年で比率を倍増させました。

ただ、2018年当時もボーイングやホームデポが入ってました。
で、現状はどうなっているかというと、昨年入ってきたマイクロソフトとアップルで2割、アップルは10%超えてきています。

意外とAmazonは割合が増えてないなという印象。
組入れ上位にNVIDIAやテスラが入ってきた影響も受けているのかもしれません。
バンガード・米国グロースETF(VUG)
では、業種はどうなっているかというと、2016年当時テクノロジーセクターの比率は4分の1程度でした。

それが今ではテクノロジーセクター5割超え。

4年前はヘルスケアセクターや資本財も比率が高かったのですが、その減った分を全てテクノロジーセクターが飲み込んでいってる感じですね。
その影響がS&P500に対してこれだけのアウトパフォームなんでしょうけど。

欧州でGAFAに対する規制の話が進んでいますが、「邪悪に墜ちたGAFA」ではアメリカでも民主党共和党の超党派で動きがあるようです。
GAFAはワシントンでかなりロビー活動しているようですが、これを規制しようという動きも大きくなってきている状況。
大統領選挙でどっちがなろうとも規制や独禁法の話は追いかけておいた方がいいように考えます。
邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った
posted with ヨメレバ
ラナ・フォルーハー/長谷川 圭 日経BP 2020年07月17日頃


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る
