米国株、先進国株式、新興国株式に対して全て負の相関な「円」という通貨
12月にボーナスが一応入るのは確定しているので投資計画を練っております。
その参考資料になるかと思い「誤解だらけのアセットアロケーション」という本を読んでいます。
まだ途中ですが、これまでいわれてる常識を数式などを駆使して説明していて難易度はたかいものの興味深い内容でした。
で、ここ数年ドル円の為替が落ち着いていて間隔が麻痺しそうになりますが、ヘッジに関しても書かれていました。
とくに以下の資料を見て思ったんですね。円って株式に対しての相関が特殊だなと。
米国株、先進国株式、新興国株式に対して全て逆相関な円
主要な通貨と米国株、先進国株式、新興国株式などの相関を見たのが以下の図になります。

通貨と言ってもユーロの導入やら色々とあるので、期間は2006年1月から2015年の12月まで。
有事に強い通貨というとスイス・フランと日本円が思い浮かぶわけですが、米国株、先進国株式、新興国株式の相関は0.27、0.48、0.47。
他の通貨と比べて株式に対して相関は小さめではありますが、それでも相関はある程度あります。
これに対して日本円は米国株、先進国株式、新興国株式の相関は-0.26、-0.17、-0.15とマイナス。
円の相関は他の通過に対してもマイナスなのが特徴的で、これを見ると有事の円という格言もあながち間違いではないのかなと。
2006年~2015年末までのデータですので、2016年以降でドル円は100円台で安定しているのを見ますと、この傾向は変わりつつあるかもしれませんが・・
もちろん今後の動向を補償するものではありませんが、給料の入金から投資に回していることを考えると、ある程度特殊な環境で投資しているというのは自覚しておいた方がいいのかもしれません。
よく通貨の分散を唱える方もいますけど、この結果見ますと他国の通貨の株式への相関は高めですから、考えないとなと思いました。
個人的にはドルと円持ってるなら、かろうじてスイス・フランあればいいのでは?と思うところもありますが。
ともあれアセットアロケーションから通貨に関して考えさせられましたが、他にも興味深いデータがありましたので、読み進めて今後の投資に反映していきたいと思います。


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