直近1カ月のアメリカ市場のETFの流出入を調べてみたが、バリュー株とグロース株の潮目が変わりつつあるように見える
国内でコロナの感染者数が増えていますが、同時にワクチンの有効性に関してポジティブなニュースが複数でてきているので株価も下がらない状況です。
そんな中、コロナショック後、QQQとかが牽引してきた状況とはちょっと変わってきてるような印象を持ったんですね。
アメリカの上場ETFの流出流入のランキングを見ているのですが、過去1年で見ると金(GLD)やNASDAQ(QQQ)は流入でトップ10に入ってます。
新興国株式(EEM,VWO)や日本株(EWJ)の流出が目立っています。
ただ、これを半年や直近1カ月もどうなのかと調べてみたのですが、ちょっと傾向が変わってきていないか?と思えるんですね。
直近1カ月で金とQQQから資金が流出し、バリュー株ETF(VTV)に流入している
過去1年を過去半年で見ると、流入しているETFはBND、VCIT、AGG、VCSH、LQD、BNDXと債券ETFが目立っていて、株式はVTIかVOO or IVVのS&P500の米国株が目立つようになります。

流出側は短期債のETFが目立ってるので、危機は回避されたが先行き不透明でバランスとってるような傾向はあるかなと思いますね。
それがさらに直近1カ月で見ると景色一変で、株式がトップ4独占。BNDXも入ってるので、割と米国外の資産も資金が流入しています。

流出入の中で気になる点は流入側にバリュー株ETFのVTVが久々にトップ10に入ってきていて、流出側は金(GLD)とハイテク&グロースなNASDAQ(QQQ)がワンツーなこと。
コロナショック以来、株価はグロース株が引っ張ってきたのは間違いないですし、金は価格が高騰を続けていました。
ただ、その景色が変わりつつあるのではないか?と思うんですね。
個人的にバイデンが大統領になってもバランス調整型の政策の可能性が高く、GAFA解体とまではいかないと考えます(副大統領昇格とかの緊急事態の場合は可能性は高まると思います)。
そのような状況下の中で、コロナワクチンの普及が現実的になってきて金利が上がる可能性は出てきたかなと。
GAFAなどのビッグテックがオフショア口座で管理している1兆ドルの企業貯蓄の4割は社債なのを考えますと、金利上昇の影響は避けられないのではないかと。
邪悪に堕ちたGAFA ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った
posted with ヨメレバ
ラナ・フォルーハー/長谷川 圭 日経BP 2020年07月17日頃
その通りのシナリオになった場合、久々にバリュー優位の時代が来る可能性も考えて賭けるのは悪くないのかなと。
まぁ、全賭けまではいきませんが、一部ETF通して投資してみようかなと考えています。


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