死ぬときはゼロがいいゼロになろう。「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」
人生をどこまで考えるかと聞かれると、やや病弱気味のわたしは強気になれませんが、80歳までは生きるくらいかなと考えています。
となると40歳が折り返し地点となるわけですが、まだ落ち返し地点まで3年あるとはいえ近づいてきたなという気がしますね。
で、そうなってくると築き上げた資産を取り崩すということも考えないといけないなと思うのです。
最近話題の「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」はまさに築き上げた資産を取り崩すにぴったりの本ですので、購入して読んでみました。
DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
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ビル・パーキンス/児島 修 ダイヤモンド社 2020年10月01日頃
著者のビル・パーキンス氏はヘッジファンドマネージャーとして大成功した人物で49歳。
49歳ですので資産の取り崩しということも考え始める年齢ですが、パーキンス氏はアリとキリギリスで、前者はいつ遊ぶことができるのだろう?と説きます。
かなり深い内容だと思うのですが、同時に考えさせられたのは以下の2点ですね。
年齢に合わせて「金、健康、時間」を最適化することと経験に金を使うこと
個人的にいいなと思ったのは年齢に合わせて「金、健康、時間」を最適化することと経験に金を使うことですね。
年齢に合わせて「金、健康、時間」の最適化というのはそうだなと。
ようは年齢と比例して同じ1時間でも違うわけで、中年になったら時間をお金で買うことを推奨してますけどその通りだなと。
もちろんお金を増やす上で時間をかけることも必要なのですが、年を取ると時間に対してお金を使うことも考えたいなと。
ただ、現状30代の場合は金と時間の最適化ということを考えた方がいいかなと思いました。
同時に経験に金を使うことももっと重視したいなと。
祖父が亡くなったとき既に肺がペースメーカーだったわけですが、用事で旅行に行けなくてその1年後になくなったんですね。
で、わたしが40歳になると親が70歳になるわけでして、それを考えるともっと親と一緒の経験にお金を使うことが必要なのではという意識が強くなってきています。
もちろんそのためにコロナの収束が必要ではありますが、旅行の機会は増やしたいなと考えています。
20代は貯蓄ではなく収入を増やすことを優先させるべきか?
FIREムーブメントについても本の中で何度も言及がありましたが、20代は貯蓄ではなく収入を増やすことや健康に投資することを説いてました。
じゃあ20代からお金使う習慣が上回ってるとなかなか貯蓄に回せないかと。
あと、投資の習慣がないと少しの損でも嫌だから投資しないという方向にも行きかねないので、まぁいいたいことはわかるけどどちらかというと否定側です。
26~35歳が金の価値を最大化できると書かれていますが、そこから増やして40代から取り崩し意識というのは、やや不安感がないかなと読んでいて思いました。
個人的に戦略を考えるならば大学在籍時からやるっていうのが重要かなと思います。とくに今後は企業の格差もさらに開く可能性もありますし。
ともあれお金がある程度増えてきた中でどう使うのかを考えさせてくれる一冊ですし、セミリタイアを目指す人は考え方を見習う上でも読んでおいて損はないと思います。
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ビル・パーキンス/児島 修 ダイヤモンド社 2020年10月01日頃


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