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関東在住福岡人のまったり投資日記

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投資関連本

「テクノロジーの世界経済史」によると産業革命時のテクノロジーの影響は3世代に及んだ

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コロナ渦で否が応でも労働スタイルも変わってのですが、テレワークが多めの業務にとっては対応し切れてない部分も多い状況。

こういう感じで効率化とか進んでいくと、かなりの人が仕事を奪われるんじゃないかと思いますし、わたしもいずれリストラされる側になるんじゃないかと思うところがあるんですね。

で、技術革新がいま起きつつある中で、過去と共通することと異なることはなんなのかは把握したいと思いまして読んだのが、「テクノロジーの世界経済史」です。


著者のカール・B・フレイはオックスフォード大学フェローで、2013年、マイケル・オズボーンとの共同論文「雇用の未来ーー仕事はどこまでコンピュータ化の影響を受けるのか」が世界的なAI・自動化技術と雇用問題の議論の火付け役となりました。

フレイ氏は産業革命やそれ以前でテクノロジーが人間にどのような影響を与えてきたかを丹念に調べてまとめたわけですが、見てみると意外なことも結構あるなと思いました。

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産業革命の影響は3世代に渡った


産業革命は2段階に分けることができて、第1次産業革命が木綿工業を中心とした軽工業から起こったのに対して、第2次産業革命は鉄鋼・機械・造船などの重工業、そして石油資源を利用した化学工業という重化学工業部門での技術革新から始まっています。

問題なのはワットの蒸気機関などが登場した第1次の方でイギリスで起こったことを含めて整理すると以下の通り。

  • イギリス以外でも産業医革命前から技術革新の目はあったが、仕事を奪うという理由で許可が下りなかった。
  • イギリス政府は技術革新の反発を抑え込んだ。
  • 当時は労働組合が結成されてないため、政治的な影響力がなかった。
  • 家内製造などは壊滅して失業者や所得の減少した人が増えて平均寿命などにも影響を与え、その影響は3世代(当時)に及んだ。
  • 児童の労働が目立ち、労働環境も劣悪だった。

この影響でラットダイト運動という機械の打ち壊し運動が頻発。ただし、政府はこれに強硬姿勢で死刑になった人間も多数となりました。

ところがこの後イギリスでは選挙権の拡大・労働組合の結成などが1840年頃から進んで、第2次産業革命においては技術革新と同時に所得の上昇も見られて反発も抑えられました。

これはアメリカでも同様で大きな反発も起きることがなく、結果的に2大政党制もこのときに固まったのです。

人間の仕事やスキルを不要にする技術と人間の労働を助け、補う技術


途中からアメリカの歴史と状況の解説になるわけですが、フレイ氏は「置換技術」(人間の仕事やスキルを不要にする技術)と、「補完技術」(人間の労働を助け、補う技術)とに分類しています。

20世紀の4分の3においては補完技術の革新が多かったため、抵抗や混乱が少なかったことを論証していました。

ところが、1980年代以降のアメリカの状況はコンピュータなどの技術革新によって悲惨な状況が起きていて、技術革新が起きた場所の近くは繁栄するものの、工場閉鎖などが起きた地域では治安の悪化と格差の拡大が明確になっていて、これが21世紀に入っても進んでる状況。

また、後半で人工知能、ロボティクス等の最新技術は置換技術であることは明らかであり、人々の当該テクノロジーへの悲観や否定はますます強くなり、中流層の雇用見通しが短中期的に悪化することの事例が書かれています。

第1次産業革命時と違って一部の国を除いて参政権で影響行使が可能ですから、混乱が広がる可能性はあるかなと読んでいて思いました。

ただ、著者は電球などの例をとって技術普及までは時間を要するため、短中期的には影響が出るものの、最終的には全員に恩恵があるという結論でした。

仕事はどこまでコンピュータ化の影響を受けるのかを調査した人ですが、「今回はちがう」ことを示すデータもなく、イギリスの産業革命でたどった道のりに酷似しているように見えるので、今後の課題はテクノロジーではなく政治経済の分野になると書いています。

読んでいて歴史の流れを知ることができてよかったと思うと同時に、やはり歳をとっても新しい技術を拒まない方がいいという印象は持ちました。

ボリューム感はありますが、調査内容が整理されていて歴史本が好きな人にもオススメできる内容だと思います。

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