2020年米国株セクター別パフォーマンスから、2021年注目するセクターを考える
2020年の相場は大きな急落があったものの採取的にはS&P500もかなり上がった相場でした。
ただし、好調なセクターと不調なセクターの格差も大きくなった年のような印象があります。
ということで2020年の分析の第1弾ということで半期に1回まとめております、米国株のセクター別のパフォーマンスを調べてみました。
2019年米国株セクター別パフォーマンスから、2020年注目するセクターを考える - 関東在住福岡人のまったり投資日記
2019年の相場は2017年ほどではないものの、大きな調整も起こらずに非常に好調な相場でした。今年は昨年みたいにうまくいかない可能性は高いと考えますので、業種別とかいろんな角度から2019年のパフォーマンスを分析しておきたいなと。...
いずれのセクターも大きくプラスの状況ですけど、その中で好不調が見られたのはどのセクターなのか?
まずは以下の11本のSPDRの米国株セクターETFで確認してみました。
一般消費財セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLY)
コミュニケーション・サービス・セレクト・セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLC)
テクノロジーセレクト セクター SPDR ファンド(ティッカー:XLK)
資本財セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLI)
素材セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLB)
エネルギー セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLE)
生活必需品セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLP)
ヘルスケア セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLV)
公益事業セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLU)
金融セレクト セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLF)
不動産セレクト・セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLRE)
2020年SPDRの米国株セクターETFのパフォーマンス

2019年と変わらずテクノロジーセクターがダントツという結果になりました。
一般消費財やコミュニケーションサービスもGAFA系に引っ張られてS&P500を大きく上回っています。
一方、不動産セクターや金融セクターは年間でマイナスとなりましたし、エネルギーセクターに限っては一人大負けの状況に変わりがありません。
ディフェンシブセクターの生活必需品、ヘルスケア、公益事業もコロナショックがあったのにS&P500に負けてるのも特徴的です。
では、下半期で見るとどうなのか?

テクノロジーセクターや一般消費財、コミュニケーションサービスはS&P500を上回ってるというのは変わりありませんが、金融、素材、資本財が好調でした。
株価の上昇に従って景気循環型のセクターが復調気配という印象です。
今年経済が正常化に戻るにしたがって、回復余地は残されてると思いますが、セクター別のパフォーマンス見ると株価にある程度折り込まれてるようにも見えます。
2020年バンガードの米国株セクターETFのパフォーマンス
次に中小型株も含まれるバンガードのセクター別ETFも調べてみました。
バンガード・米国一般消費財・サービス・セクターETF(VCR)
バンガード・米国通信サービス・セクターETF(VOX)
バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)
バンガード・米国資本財・サービス・セクターETF(VIS)
バンガード・米国素材セクターETF(VAW)
バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)
バンガード・米国生活必需品セクターETF(VDC)
バンガード・米国ヘルスケア・セクターETF(VHT)
バンガード・米国公益事業セクターETF(VPU)
バンガード・米国金融セクターETF(VFH)
※セクターの分け方がSPDRと異なる上に中小型株が含まれています。

SPDRのセクターETFと比べて一般消費財とヘルスケアセクターに中型小型株の効果があるように見えます。
ワクチン創薬とかはやっぱりどれが当たるかわからない面もあるのとハズレを引く可能性もあるわけで、やっぱりセクター別で投資をするしかないかなと考えています。
2021年、個人的に注目しているセクターは・・
以上のSPDRとバンガードの米国株セクターETFの結果を基に2021年注目しているセクターを考えていきます。
ということで今回は2つセクターを上げたいと思います。
- ヘルスケアセクター
- 素材セクター
2020年思ったほど過熱してない感じのヘルスケアセクターは今年ワクチン・創薬ともに進展があるでしょうから、今年も注目したいです。
当たりはずれはあるかもしれませんが、今後を考えても有望でしょう。
それとカーボンニュートラル絡みの新素材は気になるところがあるので、景気敏感なセクターと考えると素材セクターを注目したいですね。
まさかのV字回復となりまして2020年のように甘くはないと考えていますので、投資面では慎重に行動したいと思います。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事