VTIが資金流入年間トップ、下半期にARKK大躍進。2020年の米国市場のETFの動向
2019年は株式や債券だけでなくREITや金、コモディティまで上昇する珍しい状況でしたが、2020年はなんだかんだで株式、債券、金が上昇という年になりました。
逆にREITはコロナショックが大きかった印象があります。
債券高株式高の状況がいつまで続くのやら・・と心配になってきますが。
では、その兆候を見るのに指標になるのではないかということで、半期に一度世界最大の株式市場であるアメリカのETFの資金の流れを見てます。
2020年上半期の米国市場のETFの動向を見ると、適格社債(LQD)や金(GLD)が目立つが流入トップはVOO - 関東在住福岡人のまったり投資日記
相場が冴えないといろいろと状況を整理したいということで、上半期はETFの流出入を見る機会も多かったのですが、ひとまず7月になったので一区切りで今年の前半をまとめてみようかなと。ということで半期に1回の米国市場のETFの流出入の動向を整理しました。...
では、半年経過して株式が上昇続ける中2020年はどうなったのか?
2020年米国籍ETF資金流入トップ10
まずは2020年の米国籍ETF資金流入トップ10を見てみましょう。

年間トップはVTI、続いてVOOとバンガードの米国株ETFがワンツー。
上位10本を見るとバンガードの比率が高い印象を持ちますね。
また、VTIに対して米国外株のVXUS、3番目のBNDに対してBNDXがそれぞれ上位に食い込んでるのを見ると、世界的に株高になってるからそちらにも資金が流入しているのと、分散しようという傾向の両方があるように思われます。
金や社債ETFも上位に食い込んでいて比較的資産カテゴリが散らばってるなという印象です。
2020年米国籍ETF資金流出トップ10
一方、流出しているETFは2020年どうなっているのか?

流出上位3つはバンガードやiシェアーズのコアシリーズよりも経費率が割高なETFですので、それで流出ということでしょう。
ほかを見ると低ボラティリティのETFが2本入っていて、リスク選好の傾向は市場全体にありそうです。
比較的期間が短いSHYやIEFといった債券ETFも流出では上位に来ています。
2020年下半期の流出入トップ10 ARKK、QQQよりも流入が上

年間で見てみましたが、では2020年下半期でどうだったかというと流入ではVTIがこちらもトップ。ただし、S&P500に投資するVOOはランク外。
社債ETFや債券ETFの上位の顔ぶれは変わりないのですが、ARK社のARKKが6番目に入ってるんですね。
一部で話題になっていましたが、アメリカでも資金流入が目立っていて、以前から投資する人が多かったNASDAQ100のQQQよりも流入が多い状況。
もちろん革新的なイノベーションが起きて世の中変わるのは今後も変わらないとは思いますが、一方で流石に上がりすぎだろと思う銘柄もテスラ意外でちらほら出てきているので、ITバブルの再来の可能性がありそうに見えますが・・
特定の業種に踏み込むと危険かなと思うところがあるので、仮にイノベーション絡みやらグロース株に投資をするにしても、業種は絞らず分散した方がいいのではないかといまは考えています。


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