グロースとモメンタムが強い1年だが・・2020年米国株のスマートベータ(バリュー、グロース、低ボラティリティ、モメンタム、サイズ、配当)のパフォーマンスを調べてみた
色々と2020年のパフォーマンスについて年明けから見てきましたが、個人的に重視しているファクターに関しても最後に調べておこうかなと。
わたしの場合、少しでもマイナス幅を下げるとか、下落耐性があるというのを好んでいて、普通にS&P500に投資とはちょっと違った運用方針ですし。
まぁ、いまは高配当と増配の2本柱ですが、モメンタムとクオリティに関しては強い関心を持ってますし、米国外でも投資したいなと考えています。
というわけで資金規模も大きい米国株で見てみます。
対象としたETFは以下の通りです。
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クオリティ:iShares MSCI USA Quality Factor ETF (ティッカー:QUAL)
サイズ:iShares MSCI USA Size Factor ETF (ティッカー:SIZE)
モメンタム:iShares MSCI USA Momentum Factor ETF (ティッカー:MTUM)
低ボラティリティ:iShares MSCI USA Minimum Volatility ETF (ティッカー:USMV)
バンガード・米国増配株式ETF(ティッカー:VIG)
バンガード・米国高配当株式ETF (ティッカー:VYM)
バンガード・スモールキャップETF(ティッカー:VB)
バンガード・米国バリューETF(ティッカー:VTV)
バンガード・米国グロースETF(ティッカー:VUG)
ゴールドマン・サックス・アクティブベータ米国大型株ETF(ティッカー:GSLC)
- ※iSharesとゴールドマンサックスのETFは日本の大手ネット証券では買えません。
これらのETFの2020年のパフォーマンスはどうなのか確認してみました。
2020年のパフォーマンス

棒グラフは左からクオリティ(ティッカー:QUAL)、サイズ(ティッカー:SIZE)、モメンタム(ティッカー:MTUM)、低ボラティリティ(ティッカー:USMV)、増配(ティッカー:VIG)、高配当(ティッカー:VYM)、小型株(ティッカー:VB)、バリュー(ティッカー:VTV)、グロース(ティッカー:VUG)、マルチファクター(ティッカー:GSLC)、S&P500です。
S&P500に負けてるセクターが多い中、大きく上回ったのはハイテクだらけの緑のモメンタムとオレンジのグロースとなりました。
バリュー株と高配当株が一段と冴えない傾向の強い年でもあったかと思います。
GSLCに関してはMSCIのファクター分析でもクオリティのファクターが強めのETFでS&P500を上回ってますし、もう少し注目していいかなという気がしています。
あと久々に小型株がS&P500を上回ったかなと。
2018年くらいから小型株冬の時代が続いていましたので、流れがちょっと変わりつつあるかなという気がしています。
にしてもあれだけコロナショックで打撃を受けたにも関わらず、比較対象は全てプラスで1年が終わるとは意外ですね。
参考:2020年下半期のパフォーマンス なぜかモメンタムが悪い

参考までに下半期で見るとどうなるかというと、上昇相場の影響でピンクの低ボラティリティがひとリ負けという感じですけど、他はS&P500と差があまりない状況。
グロースやモメンタムもS&P500と差がありません。
目立つのはサイズと小型株で、グロースや大型株選好からはちょっと流れが変わっていた感じですね。
同様に年間通して冴えなかったバリューも下半期は巻き返してる状況ですので、この流れが2021年も続くか注視したいです。
ともあれファクターを組み合わせた方がシャープレシオ上がる傾向にあることを「ファクター投資入門」は示してましたので、引き続きファクターを組み合わせた投資を行い方向で進めます。


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