33歳で手取り22万円ながら1億円を貯めた人の本を読んでみた
本を探すときにどうしてもタイトルで惹きつけられるというのはありまして、Amazonで買ったり図書館でついつい買ってしまうことがあります。
で、最近「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」というのはどうやって貯めたんだ?と思わせるものを見つけまして、どういう内容なのか気になって読みました。
著者は給料は新入社員の頃から10年以上変わらず、出世意欲も無いというのを赤裸々に書かれていて同年代として共感が持てます。
加えて車にはねられて(※定期代をケチって自転車通勤中)長期休職→退職と壮絶な体験の後に1億円を達成したそうです。
では、どうやって達成したのか?という点を読み進めていくと共感できる点と疑問に思う点がありました。
徹底した節約と全世界株の投資信託に投資
「投資家ではなく節約家」をモットーにしているだけあって、スーパーの特売情報を探すなど徹底した節約をしていました。
節約で作ったお金を全世界株の投資信託(現在は世界経済インデックスファンド)に投資をする方法。
これを学生時代から継続していて、それで資産が貯まったとのこと。
ちなみにルールや考えをまとめると以下の通り。
- 世界の人口は成長してGDPも増えるのだから経済は成長する。
- 毎月節約して10万円捻出して全世界株式に投資。
- 投資成績は毎月1回記録
- +20%を超えたら一端売却。
- 売却したときの資金を10年と12ヶ月で割った金額を10万円に上乗せで投資をする。
4番目と5番目のルールはファンドのコストダウンとかがあったときに有効かなと思うのですが、現状10年前から6分の1の水準になってるのを見ると持ちっぱなしでもいいんじゃないか?と思いました。
学生時代に気づけたのはうらやましいなと思うんですよね。わたしが気づいたのは20代後半でしたし。
投資信託だけで1億円ないのが謎だったが、1億円の内訳を見ていくと・・
最後に全資産が公開されてるわけですが、投資信託の積立運用の合計は3600万円。
他の資産を見ると、事故にあったとき保険金はおりなかったと書いてたのに、1000万円の支払いが自己の4年後にあった模様。これに優待などの株式投資を500万とのこと。
あれ、1億どころか5000万ちょっと。
どうやって1億円とカウントしたのかというと不動産投資。おまけに現在の物件価格が推定な上に、借金引いたら1億ないじゃんという結果に・・本の中でも謝ってました。
後半の不動産投資について書かれてますが、かなりの行動力とそれなりの頭がないと無理だなという印象を持ちました。
しかも、兄に500万借金それ以外も親族に多額の借金、嫁はよく耐えたなと思える上に、結果的に不動産投資のセミナーは上手くいったものの、デイトレセミナーや与沢翼にお金払ったりしていて、むしろ例外的な成功例とも言えそうな気も。
著者の井上氏は「すぐに億万長者になれる方法なんて存在せず、不動産投資に関しては決して真似して欲しくない。真似して欲しいのは第2章の投資信託への投資」と言っています。
著者が赤裸々に書いてるのは好感持てるのですが再現性は低いので、結局は地道に節約→投資というのがベストじゃないけどベターということになるというのを示唆しているように思えました。


フォローする Follow @garboflash
更新情報を受け取る

- 関連記事