eMAXIS Slim表彰台独占が崩れたFund of the Year 2020
Fund of the Year 2020の結果が土曜日発表されました。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」
かれこれ7年連続で投票していますが、去年からの流れを見ているとeMAXIS Slim1強が近づいている感がありました。
Fund of the Year 2019の結果が土曜日発表されました。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2019」かれこれ6年連続で投票していますが、去年からの流れを見ているとeMAXIS Slim1強が近づいている感がありました。...
順位と、ファンドのコスト、純資産総額をまとめますと以下の通り。
順位 | ファンド名 | コスト | 純資産額 |
1 | eMXIS Slim全世界株式(オールカントリー) | 0.093% | 876億円 |
2 | ニッセイ外国株式 | 0.10% | 2291億円 |
3 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 0.08% | 178億ドル |
4 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | 0.57% | 2357億円 |
5 | ひふみ投信 | 1.06% | 1422億円 |
6 | eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.154% | 743億円 |
7 | eMAXIS Slim 先進国株式 | 0.106% | 1561億円 |
8 | eMXIS Slim全世界株式(除く日本) | 0.162% | 391億円 |
9 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.097% | 2456億円 |
10 | 農林中金 長期厳選投資 おおぶね | 0.48% | 71億円 |
eMAXIS Slimのワンツースリー体制が崩壊して、かつて人気のあったファンドが復活してきたという印象です。
個人的に結果の注目点をピックアップすると以下の2点ですね。
SBIと野村のファンドは圏外、楽天もベスト10から落ちる
コスト面では結構限界まで下がった状況下でeMAXIS Slimとの差別化が難しくなってる印象がありますけど、ベスト20から野村とSBIのファンドが消えるという結果に。
野村はコスト面でやや劣るので仕方ないとしても、SBI・バンガード・S&P500は総資産を順調に伸ばしてきているだけに、この結果は驚きですね。
昨年の今頃ミーティングに行ったときは結構積極的に動きそうでしたが、コロナで販促活動に制約がある上に、バンガードが香港と日本撤退とちょっと次の手が打ちにくくなってるのは辛いところ。
同様に楽天もベスト20には残りましたがベスト10から落ちました。
こちらはコストも特に動くわけでもないので、携帯事業同様コスト下げて役目終わりみたいな存在になりつつある印象です。
まぁ、いい加減な計画な上にスパイ行為している携帯事業とは違って証券会社はちゃんとしてますけど。
eMAXIS Slimの順位が下がり、ひふみ投信とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは復活したが資産規模の増加を比べると小さい
目につくのがひふみ投信とセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの復活なのですが、前年同時期の資産規模を比較すると以下の通り。
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 2029億円→2357億円
ひふみ投信 1335億円→1422億円
これをニッセイやeMAXIS Slimと比べると以下の通り。
eMXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 119億円→876億円
ニッセイ外国株式 1603億円→2291億円
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 445億円→743億円
ひふみ投信はひふみプラスもあるとはいえ同じように総資産は頭打ちで、セゾンバンガードは安定して資金は流入してますがその伸びは緩やかかと。
一応おおぶねも資産規模小さいとは言え1年前から倍増してますし。本も売れてるのにそれくらいかという気もしますけど・・
逆にeMAXIS Slimシリーズはどれも伸びていて安定しているなという印象を持ちました。
レバレッジ型や米国株のファンドが下がって、全世界株が上位に目立ってるのは、昨年全世界株のパフォーマンスもかなりよかったのもあるかもしれませんが、成熟してきた影響で行き着く先が全世界株という方向に向かっているのかもしれません。
個人的にはブロガーだけでなく、毎月積立投資をやってる人が投票すると結果がどうなるのかは一度見てみたい気もします。


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