コロナショック前最高値から1年経ったが、小型株やエネルギー、金融の巻き返しが目立つ
NYダウが3万ドルを超えたのに続いて日経平均も3万円に乗ったわけですが、コロナショックの後にここまで上がるとはと思う人は多いでしょう。
ちなみにコロナショック前の高値はいつだったかというとNYダウが2/12、S&P500が2/19だったりします。
そこから1ヶ月で大底に向かっていったわけですが、ちょうどS&P500の最高値から1年経ちました。
当初は下落に強いという銘柄も多かったものの、結局グロース株が強いまま1年経った印象があります。
では、実態や巻き返しているカテゴリがあるのか?米国株で調べてみました。
過去1年の米国株セクター別パフォーマンス
まずは以下の11本のSPDRの米国株セクターETFで確認してみました。
一般消費財セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLY)
コミュニケーション・サービス・セレクト・セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLC)
テクノロジーセレクト セクター SPDR ファンド(ティッカー:XLK)
資本財セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLI)
素材セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLB)
エネルギー セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLE)
生活必需品セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLP)
ヘルスケア セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLV)
公益事業セレクトセクター SPDR ファンド(ティッカー:XLU)
金融セレクト セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLF)
不動産セレクト・セクターSPDR ファンド(ティッカー:XLRE)

テクノロジー、コミュニケーションサービス、一般消費財、素材といったセクターが好調。
一応プラスではあるものの、ワクチン特需がありそうなヘルスケアセクターはS&P500を下回っています。
マイナスのセクターはエネルギー、公益事業、不動産ですが一時期よりも大分まともになってきた印象。
エネルギーと不動産は一時マイナス40%とかまでいってましたからね。
で、細かく値動きを見てみると、当初沈んでいた金融とエネルギーは直近数ヶ月でかなり巻き返している印象。

とくにいずれワクチンが開発されるというのは見えていたわけですから、ある程度大きく下がったときはチャンスがあると考えていていいかなというのが、コロナショックの大きな教訓とも言えるかと。
過去1年の米国株スマートベータ(バリュー、グロース、低ボラティリティ、モメンタム、サイズ、配当)のパフォーマンス
次に趣向を変えてバリュー、グロースなどのスマートベータ関連で見てみました。
クオリティ:iShares MSCI USA Quality Factor ETF (ティッカー:QUAL)
サイズ:iShares MSCI USA Size Factor ETF (ティッカー:SIZE)
モメンタム:iShares MSCI USA Momentum Factor ETF (ティッカー:MTUM)
低ボラティリティ:iShares MSCI USA Minimum Volatility ETF (ティッカー:USMV)
バンガード・米国増配株式ETF(ティッカー:VIG)
バンガード・米国高配当株式ETF (ティッカー:VYM)
バンガード・スモールキャップETF(ティッカー:VB)
バンガード・米国バリューETF(ティッカー:VTV)
バンガード・米国グロースETF(ティッカー:VUG)
ゴールドマン・サックス・アクティブベータ米国大型株ETF(ティッカー:GSLC)

グロースとモメンタムの2強という印象でしたが、いつのまにか小型株が割って入ってきました。
出遅れていたバリュー株や高配当株もプラスになっているのですが、唯一沈んでいるのが低ボラティリティでなんとマイナス。
マイナス幅を抑える目的がある場合に活用したいのに、これだけ他の銘柄に負けてるとなるときついですね。
小型株とサイズがやけに巻き明けしてる印象を持ったので値動きを追ってみると、ここ数ヶ月で大きくパフォーマンスを上げているのがわかります。

ただし、コロナショック時の落ち込みも最も大きくマイナス40%を超えてる状況でしたので、根気よく投資する必要があることは留意が必要でしょう。
実際に3年前の今頃株価が軟調になった後、小型株は1年以上不調な状況が続きましたし。
ここに来てモメンタムやグロースがやや頭打ちになってきているのがやや気になるところなので、警戒心は高めでボチボチ今年1発目の配当再投資のプランを検討し始めようと思います。


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