ここのところ好調なバンガード(VFMO)とiシェアーズ(MTUM)の米国株モメンタムETFの現状を比較
水曜に3年前設定されたバンガードのスマートベータETF6本についての現状を確認しました。
設定から3年経過したバンガードの米国株スマートベータETF(VFMO,VFLQ,VFMV,VFQY,VFVA,VFMF)の状況を確認 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ウォール街のモメンタムウォーカーを読んで以来、モメンタムなどのスマートベータに注目しておりまして、サクソバンク証券でiシェアーズの米国株モメンタムETF(ティッカー:MTUM)に投資をしています。過去1年で見ますとMTUMが+29.07%に対し、S&P500が22.28%、今年のパフォーマンスは+4.40%対+3.52%でS&P500を上回っている状況。ここ6年くらい定点観測していますが、過去3年、5年でS&P500を上回ってますし、モメンタム効果は面白い...
現状サクソバンク証券でiシェアーズのモメンタムETF(ティッカー:MTUM)に投資してますが、比較してバンガードの方が良さそうだったらそちらに投資するというアイデアも持ってます。
バンガード(VFMO)とiシェアーズ(MTUM)の米国株モメンタムETFの現状を比較 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
土曜は一昨年新規に設定されたバンガードのスマートベータETF6本についての現状を確認しました。...
ということでVFMOとMTUMの現状を比較してみました。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM比較
米国株モメンタムETFバンガード(ティッカー:VFMO)とiシェアーズ(ティッカー:MTUM)の経費率などを比較すると以下の通りです。
VFMO | MTUM | |
経費率 | 0.13% | 0.15% |
総資産額 | 96.46million$ | 15.33billion$ |
SEC Yield% | 0.40% | 0.80% |
銘柄数 | 678 | 122 |
カテゴリ | Mid-Cap Growth | Large Growth |
VFMOは資産規模が3倍になり、MTUMに関してはこの1年で40億ドルほどつみあげていて運用は順調です。
銘柄数はVFMOがMTUMの5倍以上で、VFMOはこの1年で銘柄数が100以上増えています。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUMセクター別比率
続いてセクター別の比率を比較してみましょう。
バンガードやブラックロックの公式だとセクターの表示もデータの時期も異なるので、ひとまずETF.comのデータで統一(上VMFO、下MTUM)。


VFMOはテクノロジー、一般消費財、ヘルスケア、資本財に分散していますが、MTUMに関してはテクノロジーに明らかに偏重しています。
去年の今頃はテクノロジーセクターも似たような比率だったはずですが。
セクターの組入れ順位を見ると余り変わりないように見えます。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM 構成上位10社、ファクター比較
最後に組み入れ比率の高い企業10社についても見てみましょう(上VMFO、下MTUM)。


組入れ上位はVFMOが分散していることもありますが、MTUMはマイクロソフトやアドビ、アマゾンあたりも入っていて大型株寄りということが言えるでしょう。
テスラはMTUMで一時10%位の比率まで行ってた記憶があるのですけど、ここまで株価が下がったんでしょう。
ちなみにファクター分析の結果を見てもVFMOとMTUMはそれぞれ特徴が表れています。


VFMOは小型株とモメンタムに振ってるのに比べて、MTUMはモメンタム一点集中で、大型株偏重なのでボラティリティも低い傾向にあります。
米国株モメンタムETF VFMOとMTUM パフォーマンス比較
最後にVFMO設定依頼の過去3年のパフォーマンスを調べてみました。

コロナショック前から一人負けだったVFMOがここ数ヶ月急上昇。
S&P500とMTUMをあっという間にかわしています。
VFMOは小型株好調なときにS&P500をアウトパフォームする傾向は間違いなくありそうだなという結果となりました。
このまま資産が順調に増えていくとMTUMだけでなくこっちも購入となるのですが、そこは動向を見守りたいと思います。
ポートフォリオ内のモメンタムの部分の比率を上げることも検討はしているので、VFMOにも期待しています。


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