ひふみ投信のレオス、アクティブ運用の4本のバランスファンド「ひふみらいと」「まるごとひふみ」を新規設定
ひふみ投信でおなじみレオス・キャピタルワークスが2/26にアクティブ運用のバランスファンド「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」を新規設定すると発表しました。
「まるごとレオス」、債券運用も自社で行うバランスファンドで投資の第一歩から安心を=レオス・キャピタルワークス| モーニングスター検索
投資信託「ひふみ」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークスは2月26日、国内外の株式、および、債券を投資対象としたアクティブ運用のバランスファンド「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」を新規設定すると発表した。当日、オンラインで記者発表を行い同社代表取締役会長兼社長の藤野英人氏は、「シンプルなバランスファンドを提供し、従来の株式投信では価格変動の大きさを気にして投資に踏み出せなかった方にも新ファンドを通じて資産運用を始めていただきたい。ずっと長期に持っていられるスタンダードな商品に育てていきたい」と語った。
ひふみ投信のレオス・キャピタルワークス、債券の運用体制を新設し、バランス型商品を複数設定方針 - 関東在住福岡人のまったり投資日記
ひふみ投信のレオス・キャピタルワークスが、12/9付けで債券の運用体制を新設しましました。当社商品ラインナップの拡充について投資信託「ひふみ」シリーズを運用するレオス・キャピタルワークス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:藤野 英人、以下当社)は、より多くのお客様の資産形成を応援するため、バランス型商品を含め、当社商品ラインナップを拡充する計画を機関決定いたしました。...
3/15に募集を開始し、3/30設定予定で、SBI、楽天、マネックスのネット大手3社や一部地方銀行でも購入可能となっています。
個人的に興味を持ったのはバランス型ファンド4本のコスト差で、株式と債券の比率でここまで違うのかという点ですね。
株式の比率が高いほどコストが高い
新規設定の4本のバランス型ファンドのコストをまとめると以下の通りです。
ファンド | 信託報酬(税込) | 株式 | 債券 |
ひふみらいと | 0.5522% | ひふみ投信5% ひふみワールド5% | 90% |
まるごとひふみ15 | 0.66264% | ひふみ投信9% ひふみワールド6% | 85% |
まるごとひふみ50 | 0.9438% | ひふみ投信30% ひふみワールド20% | 50% |
まるごとひふみ100 | 1.3376% | ひふみ投信60% ひふみワールド40% | 0% |
そして興味深いのは株式の比率が高まるほど信託報酬は上がっていってる点。
インデックスファンドで見ると債券の方がコストが同じかやや高い印象もありますけど(株式ファンドの方がコスト競争激しいのもあるでしょう)、ここまで株式の比率が高いと上がるのは意外ですね。
まぁ、ひふみ投信とひふみワールドの信託報酬の関係もあるのでしょうけど。
まるごとひふみ50は比較対象がセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドになるかと思いますけど、これが経費率0.57%です。
レオスが自身で銘柄入替えなども行うわけですから、こんな感じにのコストになるかと思いますが、債券の比率が高い方がコスト低いのは債券の運用ってコストかからないのかな?と不思議に思いました。
債券運用の環境は昨年後半よりも改善はしているが・・
昨年12月に債券部門創設と聞いて、この時期に債券の運用は難易度高いのでは?と思いましたが、金利が結構上がって改善はした状況下での運用スタートとなりそうです。
運用体制は各ファンドに代表を決めて共同運用で行く方針とのこと。
また、低金利の現状に関しては以下のようにコメントしていました。これら新ファンドの運用体制は、国内外の株式を投資対象とした「ひふみ投信マザーファンド」の運用を代表である藤野氏が務め、「ひふみワールドファンド」は湯浅光裕氏、「ひふみグローバル債券マザーファンド」は福室光生氏がそれぞれ務める共同運用責任体制とし、バランスファンドとしての「ひふみらいと」と「まるごとひふみ」シリーズのファンドマネージャーには岡田泰輔氏が就く。
ちなみに「ひふみらいと」のバックテストの結果、リスクは年率で3%程度でシャープレシオは1を超える結果が得られたとのこと。主な投資対象は先進国の国債を中心とした高格付けの債券とし、国際機関債や社債などその他の債券も投資対象とするが基本的に信用リスクの低い債券に投資し、外貨建て債券については基本的に為替をヘッジする方針とした。バランスファンドにおいて株式と組み合わせて投資されることを前提としたファンドという位置付けだ。
ただ、運用にあたっては、「現在、各国の中央銀行による国債等の買い上げによって、既に投資には値しないといえるほどに債券価格が値上がりした国債は少なくない。そのような魅力的ではない債券を除外するだけでも債券インデックスを上回るパフォーマンスが期待できる。今後も国やセクターのアロケーションや投資年限の調整などによって、アクティブファンドとしての特性を出していきたい」とした。
ひふみらいとに関しては60代以上の退職者をターゲットにしている感じはありますね。地方銀行での取り扱いは一部にとどまってますが、ひふみ投信を取り扱ってる銀行に随時拡大という方針ではないでしょうかね。
興味深いファンドではありますが、ひとまずは債券部門含めてお手並みを拝見してから投資をするでも遅くはないかなという気がします。


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