2010年に「2022年にNYダウは4万ドルへ上昇する」と書いた本があったけど、このままいけばその可能性もあるか?
先月末に購入してもう読まないなという本が溜まってきましたので、掃除がてら整理して売却しました。
35冊くらい売って15000円になりましたので、それなりに価値のある本が多かったんだと思いますね。
で、整理する際に売らない本を判断するうえで残した一冊として岩崎日出俊氏の「不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの」があるのですが、もう5年経ったんだなぁと。
不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるものを読んで - 関東在住福岡人のまったり投資日記
私の投資の国別比率を考えますとアメリカが抜けていると思います。まぁ、普通にインデックス投資をしていて、先進国株式の比率が高ければ、インデックスファンドの先進国株式の半分はアメリカとなるでしょう。アメリカの比率が高いと嫌がる人もいるかもしれませんが、現状の経済力や軍事力、周辺に対抗する国がないこと。...
この本をちらっと見なおしてみて米国株に強気な本として思い出したのが「アメリカ株長期投資入門」という本。
サブタイトルとして「2022年にNYダウは4万ドルへ上昇する」でした。
そしていよいよ来年が2022年となるわけですが、NYダウが23000ドルに乗りそうな中、結構当たってる予想ではないかと思える状況にあります。
現実的には2022年年始に四捨五入してなら4万ドルはあるか。
コロナから正常化はアメリカの場合、被害が大きい分正常化余地も残っているわけで4万ドルもないとはいえません。
もちろんそこまで行くとバブルな印象は強くなりますけど。
で、現実的にどれくらいの値になるかというと、NYダウは前年比平均で+10%で推移しているということ。
過去40年で見ても平均で+10%なんです。おそらく4万ドル予想もこの経験則にあてはめて算出したものかと思います。
実際のところどうかというと、昨年末が30600ドルくらいですけど、ここ20年で前年比でプラス20%超えたのが2003年、2013年、2017年、2019年の4回。
リーマンショックのあった2008年以外は前年比マイナスでもだいたい95%~99%ということを考えますと、プラスの確率は高い。
ただし、プラス30%超えた年というのは過去40年で1995年1回のみ。
現実的には2022年年始に四捨五入して4万ドル(例:36000ドル)なら可能性は結構ありそうですが、4万ドルまではいかないかと。
ただし、今年プラス20%ならば2022年だいたい平均のプラス10%で2022年末4万ドルという可能性は過去の傾向からあり得るかもしれません。
まぁ、外したとしても10000とか11000ドルの時に4万ドルといっていま33000ドルくらいですから、ハズレても悪くない予想と言えるかもしれません。当時は米国株ブームなんてなかったでしょうし。
ちなみに冒頭で述べた岩崎氏の「不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの」にはこう書かれてました。
10年先(つまり2025年)も1社が勝ち組になるようには思えず外れている項目もありますし、ダウよりはS&P500の方がいいんじゃないかという気がしますけどね。
- 株式投資の鉄則として①「量的緩和→株高」、②「GDP上昇→株高」。投資でリターンを得るためには、今後人口が増えてGDPの成長が見込まれる国に投資をするべき。
- アメリカにはイノベーションを生み出してきた企業が数多くある。中でもダウ平均株価には世界経済を牽引するような企業が組み込まれており、さらには常に好調な企業が入るように定期的に銘柄が入れ替わるので今後も上昇が期待できる。
- ダウ平均株価へ投資をしつつ、グーグルのような今後もイノベーションを生み出す可能性のある企業へ投資をするのがベストなのである。
- 先端技術や新しいアイデアを持つ企業へ投資するとすれば、グーグル、アマゾン、アップル、フェイスブックのいずれかor4社全ての株を買っておけば、10年先を見通すといずれか1社が勝ち組になる
5年や10年前の本でも当たっている内容のところは評価しつつも、コロナなんかでも予測が全く当たらなかったり、出羽守、恐怖をあおるだけの予想家はいるのですから、外した時にちゃんと分析して語る人を信用したいですし、予想が外れた時こそどう向き合って考えるかは重要だと思います。
ある意味競馬予想にも通じるところではあります・・


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